「いのち輝く輪 世界の人々が集い、ひとつに」大阪・関西万博 大屋根リング完成式典 夢洲で開催
大阪・関西万博会場の人工島、夢洲(ゆめしま・大阪市此花区)のシンボル「大屋根リング」の木造構造部(木組み)が8月に完成し、主催・運営する日本国際博覧会協会が13日、記念式典を開いた。 【画像】大屋根リング完成式典~大阪・関西万博 式典では、博覧会協会が取り組む「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創パートナー・立命館大学書道部の学生が約2メートル四方の大型の紙に「いのち輝く輪をつなごう」と、大阪・関西万博のテーマと、リングがつながったことを表現するメッセージを力強く揮毫(きごう)した。 大屋根リングを設計した建築家・藤本壮介プロデューサーは「世界の国々や、さまざまな人々がひとつにつながり、思いをひとつにして未来を作る、最初の1歩になる」と話した。 また、博覧会協会の十倉雅和会長(経団連会長)は「(来場者は)各国のパビリオンを一望でき、まさに国際博覧会であることを実感できる。万博のコンセプトを象徴するシンボルになる」と述べた。 大屋根リングには、環境への配慮や鉄骨使用時のコストとの比較などを鑑みて、国内外のスギやヒノキを用いている。 建築面積(水平での投影面積)は、約6万平方メートル(甲子園球場の約1.5個分)。 カーブが傾斜する「バンク」形状となっており、高さは内側12メートル・外側20メートル、直径が約650メートル、デッキの幅は約30メートル、1周すると約2キロメートルの規模となる。 一般の建物なら3~5階建てで、木造建築物としては世界最大級という。 リングは8月21日に木組み部分がつながった。エレベーターの設置や屋根の植栽作業などを経て、(来年)2025年2月の全工程完了を見込む。
ラジオ関西