「MUSIC AWARDS JAPAN」

　国内音楽業界の主要5団体で構成する一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会（CEIPA、依田巽会長、村松俊亮理事長）は21日、東京都内でメディア説明会を開催。音楽関係者5000人以上の投票で選ぶ国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」の新設を発表。授賞式は2025年5月22日に京都で行われ、〝アジア版グラミー賞〟として定着を狙う。 　同賞新設にあたり、国内音楽業界の主要5団体（日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会）が垣根を越えタッグを組んだ。 　表彰の対象となるのは24年2月～25年1月に話題となった作品およびアーティストで、最優秀楽曲賞や最優秀アーティスト賞など主要6部門をはじめ、60以上の部門を表彰。選考はアーティストやクリエーター、マネジャー、レコード会社スタッフ、メディア、海外音楽賞審査員ら5000人以上の音楽関係者の投票などで決定する。授賞式は地上波での生放送を予定。授賞式前後の5月17～23日を「アワードウィーク」として、さまざまなアーティストのステージパフォーマンスや関係者のセミナーなどが行われる。 　作曲家でもある文化庁の都倉俊一長官は以前から、米国の権威ある音楽賞のグラミー賞にならい、アジア版グラミー賞の創設を目指す考えを明らかにしており、文化庁も〝協力〟という形で後押しする。 　村松理事長は賞の創設の狙いを「日本をはじめアジアの音楽を世界へ発信し、グローバルにつながること」などを挙げ、「そういったことを実現するひとつのきっかけとして新設に至った」と説明。音楽業界の表彰としては日本レコード大賞が長い歴史を誇っているが、同賞などとの違いについて、野村達矢実行委員会委員長は「一番大きな違いはアーティストが参加し、投票権をもって楽曲を選考すること」を挙げた。 ◆表彰する主要6部門◆ 最優秀楽曲賞 最優秀アルバム賞 最優秀アーティスト賞 最優秀ニュー・アーティスト賞 Top Global Hit from Japan 最優秀アジア楽曲賞 ＊Top Global Hit from Japanは世界でヒットしている国内楽曲が対象。最優秀アジア賞はアジアでヒットしている国・地域の曲が対象