【高松宮記念】注目は近5年で4勝をあげるStorm Cat内包馬 好配合のナムラクレアが昨年のリベンジへ
傾向解説
春の芝スプリント最強馬決定戦の高松宮記念。昨年の同レース以降に芝1200m重賞を2勝以上したのはジャスパークローネとトウシンマカオのみと芝スプリント路線は大混戦です。血統面を中心に高松宮記念で求められる適性を整理しつつ、新王者に最も近い存在を探っていきたいと思います。 【高松宮記念2024 推奨馬】1200mは連対率100%、ミスプロ系は単回率163%で血統◎!外国馬の見解もあり SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) まず紹介したいデータは社台系生産馬の成績。社台グループといえば日本競馬を牽引する一大グループであり、特にノーザンファームにおいては過去10年の日本ダービーで7勝を挙げるという素晴らしい成績を残しています。しかし、そんな社台グループも高松宮記念では過去10年で未勝利。日本の主流条件である芝中距離で強い馬をつくるのが社台グループの生産方針であり、芝スプリント路線ではその勢いが鈍るのも仕方ないことといえるでしょう。 <社台グループ生産馬(過去10年)> ノーザンF【0-3-2-26】勝率0%/連対率9.7%/複勝率16.1%/単回収率0%/複回収率29% 社台F【0-0-3-13】勝率0%/連対率0%/複勝率18.8%/単回収率0%/複回収率105% 社台C白老F【0-0-0-4】勝率0%/連対率0%/複勝率0%/単回収率0%/複回収率0% 血統面においても社台グループを中心としたリーディング上位種牡馬の苦戦傾向が目立ち、特に1990年代以降の日本競馬の血統地図をたった一頭で塗り替えた大種牡馬サンデーサイレンスの血はむしろ持たない方がいいほど。父系での勝利もダイワメジャー産駒(14年コパノリチャード)とゴールドアリュール産駒(22年ナランフレグ)の2勝のみで、どちらも道悪馬場という点もポイント。日本の主流とはかけ離れた適性が求められるレースであることは間違いありません。 <父or母父サンデーサイレンス系(過去10年)> 該当馬【2-7-7-89】勝率1.9%/連対率8.6%/複勝率15.2%/単回収率33%/複回収率46% 非該当馬【8-3-3-61】勝率10.7%/連対率14.7%/複勝率18.7%/単回収率137%/複回収率227% 反対に注目血統に挙げたいのはStorm Catやフォーティナイナーなどのダッシュ力に優れた北米血脈。特にStorm Cat内包馬は2019~21年と連続で勝ち馬を出しており(20年は繰り上がり1着)、昨年も12番人気のファストフォースが大金星を挙げています。さらに、馬券圏外でも14年15番人気4着エーシントップや16年16番人気4着アクティブミノル、20年12番人気5着シヴァージなど期待以上の走りを見せる馬も多数。爆発力にも期待が持てる大注目の血統といえるでしょう。 <血統別成績(過去10年)> Storm Cat【4-2-3-32】勝率9.8%/連対率14.6%/複勝率22.0%/単回収率191%/複回収率185% フォーティナイナー【2-2-1-11】勝率12.5%/連対率25.0%/複勝率31.3%/単回収率88%/複回収率208%