子どもの「称号はく奪」に納得いかない様子...？デンマークのヨアキム王子夫妻がインタビューで心情を明かす
デンマークのマルグレーテ女王は2022年9月、次男であるヨアキム王子と妻マリー妃の間に生まれた子どもたち、そして、王子と前妻の間に生まれた子ども2人の合わせて4人から、2023年1月1日付で「王子」「王女」の称号を剥奪することを発表した。 【写真】デンマークのマルグレーテ元女王、孫の「称号剥奪」決意の裏にある意図とは...？ ヨアキム王子はこの発表のすぐ後、女王の決定に対する不快感をあらわにし、王室内で起きた内輪もめに、多くの人々の関心が集まった。 それからおよそ1年半が経過し、デンマークではマルグレーテ女王の退位とともに、国王フレデリック10世が即位。ヨアキム王子は家族とともにアメリカの首都ワシントンに移住し、防衛駐在官としてデンマーク大使館に勤務している。 『ワシントン・ポスト』紙は4月16日（現地時間）、ヨアキム王子夫妻のインタビュー記事を掲載。マリー妃はそのなかで、子どもたちの称号について決断が下され発表されたとき、不満に思ったのは、それらが「どのように行われたか」ということだったと説明している。 「これは、家族の問題です。難しい問題です」「（称号は）子どもたちの名前でもあるのです。生まれたときからのアイデンティティです。ですから、みなさんが単なる称号と思われているのは、それ以上のものなのです」
ヨアキム王子とマリー妃の間には、ヘンリックさん（14）とアテナさん（12）の2人の子がおり、現在の肩書はそれぞれ、「王子」と「王女」ではなく、「伯爵」と「女伯爵」となっている。 また、ヨアキム王子と前妻には、ニコライさん（24）とフェリックスさん（21）さんがおり、2人も同様に、それぞれ「伯爵」となっている。 取材に対してヨアキム王子は、妻ほど率直には語らず、すでに「気持ちを切り替えた」と述べるにとどめている。 マルグレーテ女王は孫たちから称号を外すことを発表したすぐ後、ヨアキム王子一家に謝罪した。 だが、「王族の称号を持つことは、多くの責任や義務を負うことでもあります。今後はより少ない数のロイヤルメンバーが、それらを担っていきます」と述べ、この決定について後悔がないことも、明確にしている。 「この変更は、君主制の将来を守るために必要だと考えています。そして、私自身の在位中に、この変更を行いたいと考えました」 「女王であり母でも祖母もある立場で、私はこの決断を下しました。ですが、母と祖母としては、次男とその家族の心情に与える影響への配慮が不足していました」
From TOWN&COUNTRY
