伊方原発重大事故に備え防災訓練 町内外住民500人、陸海空路で避難(愛媛)
四国電力伊方原発(伊方町)の重大事故を想定した県の防災訓練が17日、伊方町内外であった。元日の能登半島地震で孤立集落が発生したことなどを踏まえ、町内外の住民約500人が陸海空路で避難した。 訓練では、佐田岬半島の付け根に立地する伊方原発3号機が地震で自動停止し、原子炉格納容器が破損して放射性物質が周辺に放出されたと想定。長さ約40キロの半島に点在する集落の孤立も視野に入れた。伊方町豊之浦地区では、孤立を想定しゴムボートでの避難を初めて実施した。漁港に着岸させた松山海上保安部のボート2隻に住民3人や中村時広知事、高門清彦町長が乗り込み、約3キロ東の伊方港へ移動。住民はバスに乗り換え松前町の体育館に陸路避難した。
愛媛新聞社