ノーベル平和賞授賞式まで約3週間 「いざオスロへ」高校生平和大使の決意 広島
ノーベル平和賞の授賞式まで1カ月を切っています。ノルウェー・オスロに向かう高校生平和大使は準備に追われていました。 甲斐なつきさん「被爆者の声が若い世代にもつながっていっていることを示すことでもあるし、被爆者の声を絶やさないという意識や 意思を世界に示すことが重要だと思う」 広島の高校生平和大使 甲斐なつきさん(17)。 来月、日本被団協のノーベル平和賞授賞式のためノルウェー・オスロへ向かいます。オスロでは現地の高校での発表会や学生との交流などを予定しています。 「この黄色より中側がものすごい爆風、顔がただれている人を目の前で見た。本当に怖かったね。そんな人がおそらく何十人もいたと思う。それを見ながらなんとか我が家にたどり着いた」 授賞式までおよそ3週間。週末、オスロへの準備に追われる甲斐さんの姿は宮島にありました。 甲斐なつきさん「テスト終わった瞬間に旅立つ」 この日はフランスのパリからカメラマンが訪れていて、その被写体になっていたのです。 カメラマン「あんまり笑わないで」 コンセプトは「人類と自然の共存」。撮影した写真は授賞式に合わせて開かれるノーベル委員会主催の展示会の出展されます。 「未来」を担う若い世代としてオスロでの活動に力を込めました。 甲斐なつきさん「平和の流れの中に私たちがいることがすごく意義のある事と思うので、その流れを止めていかないように頑張らないといけないという決意にもなる」 その後、休む間もなくやってきたのが原爆資料館です。一緒にオスロに向かう大使とともに展示を見て回り被爆の実相とあらためて向き合います。 甲斐なつきさん「私たちの役目は思いを伝えること。数としての被爆の惨状はもちろんですがそれだけでなく被爆者が実際に見たり経験したり、それを通した思いを伝えることが高校生平和大使ピースメッセンジャーとしての役割だと思います」