二宮和也、森田剛との再会で交わした会話・悩みを抱える人との向き合い方「ビビられてももったいない」【「インフォーマ」インタビュー後編】
【モデルプレス=2024/10/28】ABEMAオリジナルドラマ「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」(毎週木曜よる11時~)に出演する二宮和也(にのみや・かずなり/41)にモデルプレスがインタビュー。俳優業への思いから、悩みを抱える人との向き合い方、そして憧れの先輩・森田剛と交わした会話まで、彼のパーソナルにさらに迫る。<インタビュー後編> 【写真】二宮和也、スーツ姿の独占カット ◆桐谷健太主演「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」 政治、経済、芸能、裏社会にいたるまであらゆる情報に精通し、社会を裏で操る謎の情報屋=インフォーマ・木原慶次郎(桐谷)と、ペンで権力に立ち向かうという信念を持つ週刊誌「タイムズ」記者・三島寛治(佐野玲於)の異色コンビが、警察・ヤクザ・裏社会の面々を巻き込み事件の裏に蠢く“巨悪”を暴くクライムアクションサスペンスを描いた「インフォーマ」シリーズ。 新シリーズとなる本作では、タイ・バンコクを舞台に、木原と三島が<闇バイト殺人事件>で盗み出された“謎のブツ”を巡り、壮大な情報戦に巻き込まれていく。元々作品のファンであった二宮は、主演・桐谷の熱烈なオファーを受け、事件の黒幕を追う警視正・高野龍之介役としての出演が実現した。 ◆二宮和也、独立後も変わらぬ俳優業へのスタンス ― 今回は配信ドラマの出演となりますが、地上波ドラマや映画との違いを感じた部分があれば教えてください。 二宮:ABEMAの出演が初めてで分からないこともありましたが、俳優たちが“こうしたい”と考えることに対してスタッフさんが真摯に向き合ってくれて、揉める時間があることでさらに作品の粘度が高くなっていくように感じました。決して主演の〇〇さんが言っているからとかではなく、いち俳優が疑問に思っていること、やってみたいことなど各々のぽっと出た議題に対して、一つひとつ時間を割いてくださって上手く落とし込めるまで向き合ってくれるのは贅沢でした。健太くんの現場だったからなのかもしれませんが、初めて配信というコンテンツの現場に来て実感した良さでした。 ― 近年も様々な作品に出演されている中で、YouTubeなど新たなフィールドでも活躍されていますが、俳優業に対する意識の変化はありますか? 二宮:僕は基本的に、面白い現場の声が聞こえたら顔を出せるように努力しようとずっと思っていて、それは独立しても変わらずやらせていただいています。たとえ主役だろうとなかろうと、出演シーンがワンポイントであろうとも、脚本はもちろん、一緒にやってみたいと思ったキャストやチームがいる現場には積極的に行きたいと考えています。 ◆“二宮和也流”SNSの楽しみ方とは ― 情報を扱う作品のテーマにあたり、二宮さんもX(旧Twitter)やYouTubeなどSNSを通じ積極的に発信されていますが、ご自身の中で定めているルールなどがあれば教えてください。 二宮:あまり制限はなく、Xも乗っ取られない限りは普通に携帯でピコピコ打ってピッと押したらもうポストされてしまうような状態なので、自分が打ちたい時に打ちたいものを打っています。この間、洗濯機が壊れたという話をしたら「どこが壊れたんですか?」「もしここが壊れているならこうした方がいいですよ」といろいろなリプが届いて「え、うちが使ってる洗濯機知ってるの?」と思うくらいフォロワーさんが細かく丁寧に教えてくれました(笑)。問題提起をしたら見ている方たちが意見をくれて、例えば停電している地域で家がバレる可能性があるから停電したことは言わない方がいいということもフォロワーさんに教えてもらって「なるほど」と思いながら、「こういうことを言ったら何を教えてくれるんだろう?」と新鮮な気持ちで平和に楽しんでいます。SNSは変な使い方をすると変な方向性に波及してしまうなと感じますが、僕は“何でも知っている説明書”だと思って使っていることが多いです。YouTubeでも、例えば掃除機の清掃の仕方なら、型番と「綺麗にする方法」と打って調べると必ずヒットするんです。観てみると「あ、そこ開くんだ!?」と新たな発見があって面白いです。もちろんネタが面白くてチェックしているものもありますが、使い方など何か悩んだ時はSNSで調べるとすぐ出てくるし、誰かしら上げてくれている方がいるので助かっています(笑)。 あと、それこそ自分が「『インフォーマ』面白かった」と言うと、「『インフォーマ』面白かったですよね」と共感してくれる人もいれば「こういう作品も観るんですね」「今から観てみます」「こういうのは苦手だけど、ニノさんが『面白い』って言ってるから観てみようと思います」といろいろな反応があって、共有することで誰かの可能性が広がっていくような気がします。 ◆二宮和也、悩みを抱える人との向き合い方 ― 本作では事件を追う中で、様々な出会いから裏切りまで、あらゆる障壁が立ちはだかりますが、もし周囲に悩みや苦悩を抱えている人がいたら、二宮さんはどんな行動を取りますか? 二宮:人にもよりますが、例えば後輩だったら今までの付き合い方を見て「この人はそっとしておいた方がいいんだろうな」「この人は声を掛けてあげた方がいいんだろうな」というのを見極めるレベルが、僕はあまり低い方ではないと思っているので、その人や状況に合わせて声を掛けることもあれば見守ることもあります。この前までやっていた「ブラックペアン」(TBS日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」)の話になってしまいますが、あるシーンで言いたいことを提示された時、涼真(竹内涼真)から「こうしていいですか?」「こういうことを言いたいんですけどいいですか?」と聞かれて「あ、いいよ」「じゃあこっちはこうするね」と俳優同士でのやり取りがありました。そういったシーンが後半戦にかけて多くなっていったのですが、こういう風にやっていいんだと思えたし、最近は悩みがあった時に遠慮なく言ってくれる人が多くなってきたので、自分も歳をとったんだなと(笑)。でも「言っちゃいけないだろ」とビビられてももったいないと思うので、そういう風に言ってもらえるような歳のとり方で良かったです。僕は、もし声を掛けて相手に響かなくてもそれはそれで良いと思っているので、初めて会った時などどっちなのか分からなかった場合は、なるべく声を掛けるようにしています。 ◆二宮和也、森田剛との再会で交わした会話 ― 二宮さんが「インフォーマ」の現場で共演者とお話したことなど心に残っていることはありますか? 二宮:それで言うと、和也(高橋和也)さんとお話させていただいた時に、昔のことや近況を話していたのですが、和也さんは「インフォーマ」の撮影が終わった次の日から全国ツアーが入っていたので絶対に何が何でも終わらせなきゃいけなかったんです(笑)。和也さんもとんでもない状況にいて大変で、そんな話をしていました。 森田剛くんにも会いました。僕は「ブラックペアン」の撮影があったので「インフォーマ」の時はウィッグを被って撮影していたのですが、「これウィッグなんですよ」と話したら、「え、そうなの?」と驚いていて「やっぱ分からないですよね?」と聞いたら「いや、分からなかった。変な髪型してると思ったけど」と言われて「それじゃダメじゃん!これ変な髪型じゃないんだよ」と(笑)。でもウィッグだとは思わなかったという謎のお褒めの言葉をいただきました(笑)。剛くんは前の事務所の時からよく話していた方だったので懐かしかったし、そういう出会いも嬉しかったです。 ― ありがとうございました。 ★主演・桐谷健太から見た二宮の魅力、熱烈なオファー秘話など2人の関係性が垣間見られる2Sインタビューも公開中。(modelpress編集部) ◆二宮和也(にのみや・かずなり)プロフィール 1983年6月17日生まれ、東京都出身。1999年、嵐としてCDデビュー。俳優としても高い評価を受けており、2005年に映画「硫黄島からの手紙」でハリウッドデビュー。2016年、映画「母と暮せば」で「第39回 日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を、2023年には「TANG タング」「ラーゲリより愛を込めて」で「第65回ブルーリボン賞」主演男優賞を受賞した。近年の主な出演作は、ドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」(2022年/フジテレビ系)、「マイファミリー」(2022年/TBS系)、「VIVANT」(2023年/TBS系)、「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(2023年/フジテレビ系)、「ブラックペアン シーズン2」(2024年7月期/TBS系)、映画「TANG タング」(2022年)、「ラーゲリより愛を込めて」「アナログ」など。 【Not Sponsored 記事】
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