米欧の利下げペース相違、「極めて大きな影響」及ぼす-エラリアン氏
(ブルームバーグ): 英ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ学長のモハメド・エラリアン氏は、米金融当局による利下げ回数が向こう数カ月、他の主要中央銀行に比べて少なくなるとの予想を示した。
エラリアン氏は9日、欧州では景気が減速している上にディスインフレのペースが加速していることから、欧州中央銀行(ECB)は「米金融当局と同じだけ、もしかするとそれ以上に」利下げをする可能性があると指摘。「それは数カ月前には想像できなかったことだ」とブルームバーグテレビジョンで述べた。
米金融当局とECBの緩和ペースに相違が生じ得ることは「欧州と米国の間の相対的なプライシングに極めて大きな影響を及ぼす」とし、「債券市場や為替市場でそれが見られる」と語った。ユーロとドルのパリティー(等価)は「あり得る」と付け加えた。
ECBは11日に政策委員会会合を開催する。エラリアン氏はECBが「利下げ時期は6月になると、かなり強く示唆するだろう」と述べた。同氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストも務める。
原題:El-Erian Sees ‘Huge Impact’ From Widening Fed, ECB Divergence(抜粋)
--取材協力:Lisa Abramowicz、Jonathan Ferro、Annmarie Hordern.
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Carter Johnson