モウリーニョはスペシャル・ワンではなくなってしまったのか 変わりゆくトレンドと気になる今後
近年はやや苦戦気味
16日にローマの指揮官を解任されたジョゼ・モウリーニョ。今でも名将ではあるが、近年はやや苦戦気味だ。 モウリーニョといえば母国ポルトガルの名門FCポルトでチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げ、そこからチェルシー、インテル、レアル・マドリードと、ビッグクラブで結果を出し続けてきた。 その経歴はスペシャル・ワンと呼ぶにふさわしいものだったが、近年はマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、今回のローマと、リーグタイトルとは縁がない。マンUではヨーロッパリーグ、リーグ杯を制し、ローマではカンファレンスリーグは制したが、以前に比べて存在感が薄くなっているのは確かだ。 英『Caught Offside』は近年の成績から、もはや「スペシャル・ワンと主張することはできない」と厳しい指摘をしている。 以前は徹底的に勝利にこだわるサッカーで多くのタイトルを獲得してきたが、10年前に比べるとサッカー界もトレンドが変わっている。モウリーニョのフットボールは時に守備的と批判されることもあったが、今の時代にモウリーニョ流が合っているかは微妙なところか。 トッテナム、ローマでは補強面で思うように動けないところも影響しただろうが、今のモウリーニョに積極補強を展開できるだけの資金を持つビッグクラブが関心を示すかは分からない。まだまだサッカー界で暴れてほしいが、再びチャンピオンズリーグの上位を争うような日はくるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部