絆会側「特定抗争団体」指定に向けた聴取を欠席 兵庫県公安委、11日には山口組側へ実施
指定暴力団山口組(神戸市灘区)と絆会(大阪市)の「特定抗争指定暴力団」指定に向け、兵庫県公安委員会は5日、意見聴取を開始した。同日は絆会に対する聴取の場が県警本部に設けられたが、絆会側は欠席した。県公安委は11日に山口組への聴取を予定している。 【写真】神戸ラーメン店主射殺、使用疑いの拳銃を仙台で押収 絆会幹部潜伏の住宅、線条痕が一致 同様の聴取は6府県の公安委であり、指定されると「警戒区域」内で組員がおおむね5人以上集まることや事務所使用などが禁じられる。 山口組と絆会を巡っては、2022年1月に水戸市で山口組系組幹部が射殺される事件が発生。今年4月に殺人などの容疑で絆会幹部の男が逮捕され、5月に殺人罪などで起訴された。22年5月には三重県伊賀市で絆会組員が山口組系組員に銃撃される事件も起きた。 山口組は既に神戸山口組(兵庫県稲美町)や池田組(岡山市)との抗争で、特定抗争指定暴力団に指定されているが、関係する公安委は水戸や伊賀市での事件などを踏まえ、新たな指定手続きに入った。意見聴取に組側が出席しなくても手続きに影響はない。 特定抗争指定暴力団には、20年1月に山口組と神戸山口組が、22年12月に山口組と池田組が指定された。