突然現れた転校生・道枝駿佑“ゼロ”、板垣李光人“渾一”に近づいた目的は容疑者探しだった<マルス-ゼロの革命->
なにわ男子・道枝駿佑が主演を務めるドラマ「マルス-ゼロの革命-」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系※初回は拡大スペシャル)の第1話が1月23日に放送された。同作は、道枝にとってゴールデン帯連続ドラマ初主演となる、青春“クーデター”サスペンスで、謎多きカリスマ転校生に導かれ、“マルス”という動画集団を結成した落ちこぼれ高校生たちが大人社会に反旗を翻していく姿が描かれていく。(以下、ネタバレがあります) 【写真】マルスのお笑い担当・二瓶久高(井上佑貴)と優等生担当・桐山球児(泉澤祐希) ■武将吾藤将吾の脚本による完全オリジナルドラマ 本作は、「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(2019年、日本テレビ系)の武将吾藤将吾の脚本による完全オリジナルドラマ。道枝は大胆不敵で過激な言動で、カリスマ的な魅力を放つ一方、ダークで妖しい裏の顔を持つ主人公・美島零=ゼロを演じる。ゼロの右腕的存在となる逢沢渾一、通称・アイコンを板垣李光人が、渾一の幼なじみで初恋相手でもある貴城香恋を吉川愛が演じるほか、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、泉澤祐希が動画集団“マルス”のメンバーとして出演。また、ゼロと過去に因縁がある大手通信事業グループの社長・國見亜門役で江口洋介も登場している。 ■死のうとした渾一の前にどこからともなく現れた青年ゼロ 早朝の幹線道路。「さよなら…マルス」そう呟くと、桜明学園高校3年の逢沢渾一は、道路の中央を目指し歩き始めた。と、そこにどこからともなく現れた全身白い服を着た謎の青年(道枝)の姿があった。青年は渾一のスマホを拾い上げ、勝手に動画を撮り始める。「これから死ぬんでしょ?」「ラストメッセージをどうぞ」、そう言って淡々と撮影を続ける青年に戸惑う渾一。そして結局、渾一は死ぬことができず、いつしかその青年も姿を消していた。 登校早々いじめを受ける渾一の前に、転校生としてその青年が現れる。彼の名は美島零。19歳の季節外れの転校生だった。長身で金髪の転校生と歩いているだけでも目を引くのに、スマホで動画を撮りながら、スクールカウンセラーの毛利(野間口徹)らに今朝の出来事を暴露しようとするゼロ。そしてゼロは渾一にある賭けを持ちかける。 「君が抱えている問題を解決できたらオレの言うことを何でも聞く。できなかったら君の言うことを何でも聞こう」、予測不可能かつ過激すぎるゼロの言動に圧倒される渾一だったが、心のどこかでこの人なら自分を救ってくれるかもしれないと期待を抱き、その賭けに乗ることに。渾一を「アイコン」と名付けたゼロは、手を差し出し、こう告げる。「オレがお前をこの腐った世界から救ってやる」と。 ■渾一の抱えている問題を次々と解決していくゼロ ゼロが賭けで解決することになった渾一の抱えている問題は、「1.いじめをなくすこと」「2.動画研究会の部員を7人集め、部に昇格させること」「3.渾一に送られてきた脅迫メールの差出人を暴くこと」。渾一は、「大学推薦を取り消されたくなければ、指示に従え」という、差出人不明の脅迫メールを受け取っていた。まずは2.を実行するべく、ゼロは名簿から部員候補をピックアップし、勧誘を開始。 そんな2人の様子を心配そうに見ていた貴城香恋。渾一の幼なじみでもある香恋は、成り行きで渾一が立ち上げた動画研究会に、ゼロ、渾一とともに名を連ねることに。「ロックじゃねえ」が口癖のバンドマン・二瓶久高(井上)、元秀才のクールキャラ・呉井賢成(山時)、食いしん坊の癒し系・桜庭杏花(横田)、そして万年球磨きの野球部員・桐山球児(泉澤)と次々に声をかけるゼロ。 一方その頃、渾一はいじめの首謀者である澤井玄樹(西垣匠)から呼び出され、金を巻き上げられていた。香恋から助けを求められたゼロは、渾一のもとへと急行する。ゼロは渾一の身代わりとなって澤井たちからわざと暴行を受け、それをスマホでライブ配信するという手段をとった。カメラをオフにした途端、澤井たちをボコボコにし、渾一に金属バットを渡して「二度と関わりたくないと思うくらいに徹底的にやれ。自分で解決しろ」と。最終的にはゼロが澤井にあることをささやいて、渾一へのいじめをなくさせた。 ■ゼロは渾一のウソも見抜いていた 2.と3.はリンクしていて、大学推薦を切り札に入部させたいメンバーに声をかける。そして彼らに3.の犯人を捕まえる手伝いをさせた。3.の犯人は教師で、しかも大学推薦に関して融通の効く人物だとゼロは思ったからだ。3.の犯人を捕まえて、脅迫メールのことと引き換えに、大学推薦をもらう。これで一石二鳥。 3.を解決していくなかで、スクールカウンセラーの毛利(野間口徹)が校内で違法薬物を製造していて、それを生徒たちに配っていることを暴いたゼロたち。これで一体感が生まれ、7人は動画集団「マルス」を結成した。 しかし、3.の犯人は毛利ではなかった。渾一が理不尽に脅されていた毛利を排除するため、彼の悪事を暴かせるために脅迫メールを受け取ったと自作自演していた。それをゼロは見抜いていたのだった。 ■ゼロが転校してきた目的は大切な人を殺した犯人を見つけること 渾一の3つの問題は一応解決した。しかし、それで終わりではなかった。実はゼロがこの学校に転校してきたのはある目的を果たすためだった。回想シーンの中でエリという女性の名前を叫ぶシーンがあったが、「この中の誰かがあいつを殺した」と。 そう、ゼロの目的はマルスのメンバーの中からその容疑者を見つけることだった。終盤での大きな展開に視聴者からも大きな驚きの声が。さらに、クロッキーコミュニケーションズの社長・國見亜門(江口)との間に何らかの問題があるようなので、そちらの展開も気になるところ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部