新紙幣対応のレジ出荷ピーク 銀行ATMや交通機関券売機も対応進む 岩手
TVIテレビ岩手
新しい紙幣が再来週、7月3日に発行されます。新紙幣に対応したレジなどを生産している岩手県奥州市の会社では、製造と出荷の作業に追われています。 記者「こちらにずらりと並んでいるのは、これから全国に出荷される新紙幣対応のセルフレジです。新紙幣の発行まで2週間を切り、こちらの会社では、きょう、出荷がピークを迎えているということです」 7月3日に発行される新紙幣。デザインの変更は2004年以来20年ぶりです。新しい1万円札は、「近代日本経済の父」と言われる渋沢栄一、5千円札は、女子教育の先駆者といわれ、津田塾大学を創立した津田梅子、そして、千円札は医学の発展に尽力した北里柴三郎が描かれています。 傾けると小さな図柄が変化する「3Dホログラム」技術を世界で初めて採用するなど、新たな偽造防止技術が取り入れられているほか、触って凹凸を感じることができる数字が大きく印刷されています。 精密機器を製造している奥州市のデジアイズでは、新紙幣に対応した最新のセルフレジなどの生産に追われています。 機械の説明「ここに新紙幣対応と書いてある」 ことし1年間に生産される数は3万台の見込み。出荷作業は4月、5月、6月と徐々に増え、新紙幣発行まで2週間を切った21日は、一日だけでこれまでで最も多い291台のレジが、県内や全国のスーパーなどに向けて出荷されました。一日あたりの出荷台数は通常の倍近くで、出荷した先では来週前半に交換するところが多いということです。 インタデジアイズ 立上支援サービス課高橋 裕太 主任 「岩手県内の状況は」 岩手県内では、銀行のほか、JRや三陸鉄道などの交通機関ですでにATMや券売機を新紙幣対応のものに切り替えています。岩手県交通とJRバス東北は、来月3日以降も新紙幣を使えないバスがあるということですが、運転士が両替を行うなどして対応するということです。 県内の銀行では、早いところでは7月3日の午後から新紙幣での両替、払い戻しができるようになる予定です。 〆