「僕って本当に緊張しないんです」巨人23歳左腕はマウンド上がった際のおじぎがルーチン「スイッチを入れるために」
◆JERA セ・リーグ DeNA1―2巨人(27日・横浜) 巨人がDeNAを下した。開幕2軍スタートで今季初先発の横川凱投手(23)が5回3安打無失点と好投し、今季初勝利を挙げた。 * * * 横川はマウンド上で帽子を取り、グラブを胸に当て、頭を下げるとフッと息を吐いた。気持ちを高めるため、マウンドに上がった際に行う左腕のルーチンだ。「僕って本当に緊張しないんです。プロ初登板の時もしなくて、自分で自分を高めるぐらいの方がいいんですよね」。落ち着きすぎるのはよくないと、試合前にはアップテンポの曲を聴いて、気持ちを高めている。 グラブを持った右手を高く掲げて、ゆるやかに投げるフォームだからこそ「だらっと入っちゃうのでスイッチを入れるために」とマウンドで一度、おじぎをしてから気合を入れ直すようになった。「一番はしっかりバッターに向かっていくのが大事だと思ったので、気持ちの面で戦えた部分が一番大きいかなと思います」。お立ち台では控えめにさわやかに笑った左腕だが、心の中は常に沸々と燃える熱い気持ちを持っている。(巨人投手担当・水上 智恵)
報知新聞社