志田未来、役との共通点は「人見知りと一人の時間も楽しめる所」撮影現場の雰囲気や“山”と“飯”について語る <下山メシ>
志田未来が主演を務める木ドラ24「下山メシ」(毎週木曜深夜0:30-1:00ほか※最終回は1:00-1:30ほか、テレ東系ほか)の第7話と最終回が12月26日(木)に2話連続で放送される。 【写真】クールな表情を見せる志田未来 同ドラマは、登山ガイドでフリーライターの西野淑子氏の『関東周辺 美味し愛しの下山メシ』が原案。“山”と“飯”を愛するイラストレーターが、山登りをした後に食べる“下山メシ”を気持ちよく食していく姿を描くシチュエーショングルメドラマ。志田は、趣味は登山で、下山後に飲むビールをこよなく愛するイラストレーター・いただきみねこを演じる。 このたび、WEBザテレビジョンでは主演を務める志田にインタビューを実施。役柄や“山”と“飯”の印象について語ってもらった。 ■志田「今までになかった新しい視点のドラマ」 ――今作のコンセプトや出演のお話を聞いた時はいかがでしたか? テレ東さんのグルメドラマは、すごく魅力的で憧れがありました。今回は、ただ食べるだけではなく、登山した後に食べるという今までになかった新しい視点のドラマだと思います。撮影中も、撮影している感覚があんまりなくて。スタッフさんの皆さんで登山して、おいしいご飯を食べて、気づいたら撮影が終わっている、みたいな。ドキュメンタリーに近い感じです。 ――実際に登山してみての感想と撮影現場の雰囲気を教えてください。 (東京の)高尾山や(神奈川の)大山など比較的登りやすい山には行ったことがありますが、今まで登山にはあまり触れてこなかったです。ので、今回、撮影で山に登ると聞いて正直、“体力大丈夫かな?”と思いました。実際に山に行くと、緑がたくさんで本当に気持ちよくて。すごく楽しい雰囲気で撮影できています。あと、スタッフさんが重い機材を持って登っている姿を見て、“自分は私物だけを持って登らせていただいているので私が辛いなんて言ってられない、頑張ろう”と思えました。 ■志田、撮影した中での印象的な山を告白 ――第1話で、別の登山者の方に「こんにちは」って言われて緊張するようなシーンがありましたが、そういった“登山カルチャー”を感じたエピソードはありますか? 山での撮影だからこそ、現場でのゴミを持ち帰るようにみんなで心がけています。ペットボトルのゴミもたくさん出ますが「飲んだ分は各自々持ち帰る」という意識が共有されていますし、緑が多い中でつけてくれた印のテープを「ここにもある」「あそこにもある」と絶対に忘れないように声を掛け合っています。 ――撮影した山の中で、特に印象に残った場所はありますか? 第4話の(東京と神奈川の県境にある)陣馬山が印象的でした。景色も良かったですし、撮影当日がすごく澄んだ空で気持ちが良かったです。あと、トレッキングポールをお借りして行ったので、さらに登山している感が出ていました! ――プライベートで行って、印象に残った山はありますか? 以前、高尾山にお弁当を持って行きました。その景色と空気感とお弁当の組み合わせが最高で。お弁当はおにぎりと唐揚げと卵焼きなどを入れた王道メニュー。今でも思い出に残っています。 ■志田「好きなことに関してはずっと語れます!」 ――演じるみねことの共通点や共感できる部分はありますか? 人見知り!みねこは登山中に、すれ違った方に「こんにちは」と言われて、ちょっとドキドキしながら「こんにちは」と返すのですが、私も人の目を見て喋るのがあまり得意な方ではないので、そういうところが共通点かなと思います。あと、みねこは一人で行動したり一人でご飯食べたりと、一人の時間もしっかり楽しめるので、そういう部分も似ていると思います。 ――志田さんは一人でご飯食べるのは大丈夫ですか? どこにでも一人で行けると思います(笑)。もちろん、誰かと一緒の方が楽しいですけど、食べたい欲の方が勝ってしまうのと、お腹が空くと不機嫌になってしまうので(笑)、一人でも大丈夫です! ――みねこは自分の好きなことを話すときに饒舌になる一面も特徴ですが、志田さん自身はいかかですか? 私も好きなことに関してはずっと語れます! 最近は、FRUITS ZIPPERというアイドルグループが好きで、彼女たちの魅力を伝えたくなっちゃうんですよね。第三者が伝えるより見てもらわないとと思い、動画を見せて説明してみたいな。ずっと話しちゃいます(笑)。 ――みねこを演じるにあたり参考にした人やキャラクターはいますか? 今回はみねこのキャラクターが台本にセリフなどで書き込まれていたので読んでいると伝わってくるものがありました。なので、何かを参考にしたというよりは、台本を読み込んで、撮影中に監督と相談しながら作り上げていきました。 ■志田「食べて感じたままを表情に出しています」 ――一人で食事をするシーンはいかがですか? 食べるシーンは一日かけて撮影するのですが、朝はコーヒーしか飲まないで、現場に行っています。大体14時頃に一口目が食べられるんですけど、食べる頃には本当にお腹がペコペコ。なので、一口目がすごくおいしいんです(笑)。お店にいると、調理している音やにおいも感じるので、どんなご飯が出てくるのだろうと楽しんでいます。 ――食べるときの表情作りどのように演じていますか? 食べる時の表情はあまり意識していないです。モノローグは決まっていますが、監督が「モノローグに合わせて表情作りとかはしなくて大丈夫なので」と言ってくださったので、食べて感じたままを表情に出しています。カメラの前でずっと食べているところを撮っていただく経験はなかなかないので、最初は恥ずかしかったですが、今はカメラより食事に夢中です(笑)。 ■志田、印象的な店とご飯を明かす ――今作は人との掛け合いよりみねこの一人でのシーンが多いので、1人芝居に近いと思いますがいかがでしょうか? 今まであまりチャレンジしてこなかった分野のドラマなので、最初はどんな感じになるんだろうと少し不安もありました。もちろん登る場所や食べるものは決まっていますが、山の自然をそのまま感じて、食事もそのまま味わっているのを撮っていただけているので、ドラマの撮影という感覚が正直あんまりないんです。普段のドラマでは、せりふを覚える時間をたっぷり取るのですが、今回はモノローグでの表現が多いのでそれもあまりなくて。だから撮影している感がないんです(笑)。スタッフの皆さんも和気あいあいとしていて本当に雰囲気のいい現場なので、毎日楽しく撮影しています。 ――モノローグは別日に撮影されてるんですか? その話を撮り終わった後、山やご飯の感想をそのまま声で表現できるように、撮影に近い期間で(モノローグを)録っていただきました。食事のシーンの撮影後に監督が来て、「今の食事の感想はどうですか?」と実際に聞いてくださって、「私はこの食事をこう感じました」とお伝えしたのがモノローグとして追加されたりもします。 ――撮影した中で、特に印象に残った店や料理を教えて下さい。 どれも本当においしかったのですが、第3話に出てきた喫茶『モンタナ』で食べたナポリタンとコーンピザです。最初は、炭水化物を二つも食べれるのかなと思っていたんですが、ナポリタンを食べた後、ピザもペロリ(笑)。チーズもコーンもたっぷりですごくおいしかったです。 ■志田「(グルメドラマで)印象的なのは「孤独のグルメ」です」 ――テレ東のグルメドラマで好きな作品を教えて下さい。 やっぱり印象的なのは「孤独のグルメ」です。松重さん演じる主人公の井之頭五郎さんは、表情が静かなのに繊細で、しっかりと旨味が伝わってくるので、どうすればこんな風にご飯の魅力を伝えられるのだろうと考えたりもしました。撮影に入る前、見返したりもしましたが、あまり見続けるとプレッシャーになってしまうので、見過ぎないようにしています(笑)。 ■志田「クランクアップした後は、よくウナギを食べに行きます」 ――タイトルの「下山メシ」にちなみ、志田さんご自身の生活の中で、何かした後にこういうご飯が食べたいということがあれば教えてください。 少し違うかもしれませんが、冬にお鍋を食べる前に外に出て体を冷やしてから食べます。家の近くを散歩してお腹をすかせて、体を冷やした後に食べる温かいものっておいしさが倍増する気がするんです。 ――志田さんのご褒美ご飯はありますか? クランクアップした後は、よくウナギを食べに行きます。おいしいです! ――今作は「登山し、下山後のご飯」がみねこの息抜きになりますが、志田さんの息抜きやオフの過ごし方を教えてください。 私は旅行が好きなので、旅のプランを考えたりすることが息抜きになっています。今回の撮影に入る前にはハワイに行き、ダイアモンドヘッドに登りましたが、この後、撮影でたくさん山に登るんだと気づきました(笑)。お家でゆっくりするのも好きですが、外に出てリフレッシュするのも大事なのかなと思います。 ■これまでの「下山メシ」は… これまでに放送された第1話(11月14日)では、東京・御岳山を登った後、「はらしま食堂」で長年愛され続けるあじフライ定食を堪能したみねこ。続く、第2話(11月21日)では東京の山・高尾山を下山後、活気あふれる接客が印象的な「炭火焼肉ごしち」のイチオシメニューである薬味ロースを初体験し、第3話(11月28日放送)では、神奈川の大野山を訪れた後、昭和レトロな雰囲気が漂う「喫茶モンタナ」でナポリタンとコーンピザを食べ尽くした。 また、第4話(12月5日放送)では東京と神奈川の県境にある陣馬山の下山途中、雨が降りだしたことで、“下山メシ”を愛するきっかけとなった店主との出会いを思い出し、第5話(12月12日)では、東京・奥多摩の“高水三山”と呼ばれる高水山、岩茸石山、惣岳山を縦走。そして、下山後、存在は知っていたが、入ったことがなかった中華料理店「東峯園」で食事を堪能し、第6話(12月19日)では、神奈川・石老山に登った後、地元客から愛される「かどや食堂」で古漬けとビール、かつ丼を平らげた。 ■みねこの楽しそうな登山と気持ちの良い食事が見どころ 同ドラマは、志田演じるみねこが登山と食事を満喫するシーンが描かれる。みねこが楽しそうに登山をするシーンと共に、山の特徴を紹介する山のパートでは、木々の緑や青い空など豊かな自然が映し出され、見ていて清々しい気持ちになれる。そして、食事のシーンではおいしそうなグルメとみねこの気持ち良く食べる姿が。店に入ったみねこがメニューに悩みながら、注文し、出てきた料理を堪能する様子が見どころの一つだ。 また、みねこが訪れた山と店ではさまざまな人物が登場する。第2話で、みねこが焼き肉店で相席した客・まりん(山下リオ)や、第3話に登場した「喫茶モンタナ」のママ(かたせ梨乃)、第5話の“高水三山”でみねこを振り回した純平(戸塚純貴)、一生懸命だが少し抜けている中華料理店のアルバイト・ケイ(池田朱那)など個性豊かなキャラクターとみねこが会話をするシーンも魅力的だ。 SNSでは「自然が豊かで見ていて癒される」「志田さんの食べっぷり、最高!」「登場人物、全員のキャラが濃いな~」「出会いって素敵だなと思わされる」などさまざまなコメントが寄せられている。 ■「下山メシ」第7話のあらすじ 第7話では―― みねこは、188段の急階段や五重塔や、ウッドチップの遊歩道などが楽しめる愛宕山を登る。そして、地元のスーパーを改修した「奥多摩フードコート」で、スパイスの効いた「ビビカレー」と、奥多摩の名産を使用した「わさび中華そば」を堪能する。 ――という物語が描かれる。 公式HPなどで公開されている予告動画には、みねこがはらしま食堂(第1話)で出会った登山者の佐伯梢(黒谷友香)が「下山メシはムーブメントを起こせると!」と笑顔で話すシーンや、苦しそうな表情で登山をしたみねこが奥多摩フードコートを訪れる様子などが。さらに、「これは食べた人にしかわからない味」と麺をすするみねこの姿も映し出される。 ■「下山メシ」最終話のあらすじ 最終回では―― みねこは、川沿いの桜並木やバードサンクチュアリなど四季折々の動植物を楽しめる弘法山を堪能する。そして、鶴巻温泉駅「弘法の里湯」内にある店「一の屋鶴寿庵」にて、秦野名産のゆで落花生「うでぴー」と「鴨南蛮そば」を味わう。 ――という物語が描かれる。 公式HPなどで公開されている予告動画には、みねこが弘法山で出会った楽々亭ぼっか(前原滉)が「なぜは山に登るのですか?」と話をする姿や、「お願いします!」と真剣な表情で店員を呼ぶみねこがビールやそばを堪能する姿などが。そして、最後に、みねこが「また近いうちに」と笑顔を見せるシーンが流れる。 木ドラ24「下山メシ」の第7話と最終回は12月26日(木)に2話連続で放送される。