手話で会話する吉沢亮の姿が 『ぼくが生きてる、ふたつの世界』本予告&ポスター公開
9月20日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開される吉沢亮主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の本予告編とポスタービジュアルが公開された。 【写真】『ぼくが生きてる、ふたつの世界』場面写真 本作は、作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)を原作とした母と息子の物語。監督を務めるのは、『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』の呉美保。『ゴールド・ボーイ』『正欲』などの港岳彦が脚本を手がけた。 主人公・五十嵐大役で主演を務めるのは、シリーズ最新作『キングダム 大将軍の帰還』や2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開も控える吉沢。大のろう者の両親、母・明子と父・陽介は、実際にろう者俳優として活躍している忍足亜希子と今井彰人がそれぞれ演じる。そのほか、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんが共演に名を連ねた。 公開された本予告編には、久しぶりに帰郷した息子・大(吉沢亮)を駅まで見送る、母・明子(忍足亜希子)の姿が。「親父とばあちゃんによろしく」「わかった」 きこえる息子ときこえない母が交わすのは手話での会話。2人にとっての日常も、子供のころの大にとっては「母のことが、恥ずかしかった」。母の話し方を友達から指摘され、「授業参観に来てほしくなかった」と手話で伝える小学生の大の姿や、高校受験期に自らの苛立ちのまま、「こんな家に生まれてきたくなかった」と思わず母にぶつけてしまう本当の気持ちと愕然とする母の表情などが点描のように映し出されていく。そして「自分が何をしたいのか考える」と東京に行くことを家族に告げ、故郷から離れた大は、新たな出会いや違う環境の中で改めて“きこえる世界”と“きこえない世界”に生きる自分を見つめなおす。 あわせて公開されたポスタービジュアルは、大が故郷の宮城県に帰郷し、久しぶりに家族との時間を過ごした後、東京へ戻る前のひとときを切り取ったもの。「伝えられない想いが、あふれだす」というコピーとともに、数年ぶりに再会した母との時間に少しぎこちなさを感じる息子と、息子と一緒にいることをうれしく思う母が写し出されている。このポスターの撮影は、ティザーポスター同様、原作本の表紙を撮影した斎藤陽道が担当した。 なお、本作のムビチケ前売券は7月12日より発売される。
リアルサウンド編集部