初夏の訪れ告げる黄白色の花 石垣各地でクバ咲く ヤシ科の常緑高木
クバ(ビロウ)の黄白色の花が、沖縄県石垣市内の各地で咲き、初夏の訪れを告げている。ヤシ科の常緑高木で、樹高は4~15メートル。手のひら状の葉は、暑い夏場は木陰をつくり、笠やうちわ、みの、ひしゃくに利用されるなど人々の暮らしに密着した有用植物でもある。 与那国島では特産品の泡盛「どなん」の包装に用いられる。八重山民謡「鳩間節」でもクバの美しさが歌われている。近年、沖縄らしい景観を創出するため、道路植栽にも広く用いられている。(南風原英和通信員)