サッカー日本代表は佐野海舟を呼び続けるべき! 初陣で躍動、遠藤航の負担がついに軽減?
サッカー日本代表は16日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選でミャンマー代表と対戦し、5-0の大勝を収めている。この試合では、鹿島アントラーズに所属する22歳のMF佐野海舟がA代表デビュー。上々のパフォーマンスを披露し、今後への大きな可能性を感じさせた。 【順位表・日程・組合せ】W杯アジア2次予選 FIFAワールドカップ2026 伊藤敦樹の負傷離脱に伴う追加招集という形で初めて日の丸を背負うことになった佐野は、ミャンマー代表戦で後半頭から出場。ピッチに立った直後から常連メンバーに負けじと堂々たるプレーを見せるなど、好印象を残したまま試合終了のホイッスルを迎えている。 とくに目を見張ったのがボール奪取だ。ポジショニングの良さも相まって読んでからボールホルダーに当たるまでが非常に早く、パワフルながらファウルを犯さないクリーンな対応で何度もボールを回収し、そこからの正確なつなぎやドリブルでの持ち運びで2次攻撃につなげていた。鹿島で高く評価されている特徴を日本代表の舞台でも余すことなく発揮した形だ。 佐野の活躍ぶりはスタッツを見ても明らかだ。『スポーツナビ』によると、ミャンマー代表戦における同選手のこぼれ球奪取数は6回を記録。これは前半のみで交代した谷口彰悟とフル出場した毎熊晟矢に並ぶチームトップの成績であり、MFとしてはダントツの数字だ。また、データサイト『Sofa Score』によると、地上デュエル戦5回のうち、勝利したのは実に4回。後半のみのプレーということを考えても、文句のつけどころはないだろう。 日本代表のボランチ陣容は遠藤航と守田英正が絶対的で、その後に田中碧や鎌田大地、伊藤敦が続いており、駒としては揃っているようにも思える。しかし、守備で圧倒的な仕事をこなすことができるのは遠藤のみで、バランスという意味では決して充実しているとは言えない。事実、遠藤の稼働率は森保ジャパンで一つ抜けたものがある。 そうしたことを踏まえても、佐野がまず守備面で存在感を放ったことはポジティブだ。もちろん今回の相手は格下のミャンマー代表であり、ここで合格というのは時期尚早だが、今後も佐野を招集し続ける価値と意味は大いにあるだろう。
フットボールチャンネル編集部