JALの国際線&国内線で「PFFアワード」受賞作の上映がスタート
5月より、日本航空(JAL)の国際線および国内線の機内エンターテインメントにて、映画祭『ぴあフィルムフェスティバル(PFF)』の映画コンペティション「PFF アワード」受賞作品の上映がスタートする。 【全ての画像】「PFFアワード」受賞作画像 今回上映されるのは、「PFF アワード 2023」で最終審査員の石井裕也監督らが絶賛し、557本の応募作の中からグランプリに選ばれた『リテイク』をはじめとする受賞作6本。上映作品は、今後定期的に入れ替わる予定だ。 1977年にスタートした映画祭『ぴあフィルムフェスティバル』は、メインプログラムの「PFF アワード」から、180名以上のプロの映画監督を輩出してきた。『スパイの妻』の黒沢清監督、『キングダム』シリーズの佐藤信介監督、『月』の石井裕也監督、『PLAN75』の早川千絵監督らもPFFで入選している。 【上映開始時期】 2024年5月よりスタート ※今後、上映作品は定期的に入れ替わる予定 【対象便】 日本航空(JAL)の国際線および国内線の機内エンターテインメント(一部、機材除く) <上映作品> ■『リテイク』 監督:中野晃太/110分 読めない展開! 劇中映画に翻弄される110分 映画監督を目指す若者たちの登竜門『ぴあフィルムフェスティバル』のグランプリ作品。高校生たちの映画作りをめぐる胸キュン青春ドラマ。カメラ好きの学生ケイは、想いを寄せる女子高生から自主映画の撮影を頼まれる。テイク1、テイク2、撮影が進むと驚きの展開が……。 ■『ふれる』 監督:髙田恭輔/60分 「ふれる」ことで喪失に向き合っていく少女の成長物語。 『ぴあフィルムフェスティバル』の準グランプリ作品。数年前に母を亡くした小学生の美咲は、問題行動で周囲を困らせていた。 しかし近所のアトリエで、陶芸にふれることで変化が……。少女をめぐる繊細な心模様を、21歳の監督が活写。 ■『うらぼんえ』 監督:寺西涼/28分 夢と、うつつと、現実と。世界がうらがえる28分! 『ぴあフィルムフェスティバル』の審査員特別賞受賞作品。かつて子供を水の事故で亡くした絵画教室の講師。彼は生徒から、故人の「死後結婚」の言い伝えを聞く。あっと驚く展開で、家族の絆をミステリアスに描いた幻想ファンタジー。 ■『完璧な若い女性』 監督:渡邉龍平/65分 令和のシンカンカク歌謡映画、ここに誕生! 『ぴあフィルムフェスティバル』のエンタテインメント賞受賞作品。謎のアーティスト、Perfect Young Ladyの電子音楽を全編に使用し、男女3人の再会と別れをポップに描く。22歳の監督によるニューレトロ歌謡映画。 ■『じゃ、また。』 監督:石川泰地/53分 この部屋はどこに繋がって、どこに向かっているのか? 『ぴあフィルムフェスティバル』の映画ファン賞作品。雨降る夏の夜、大学を除籍になって引きこもる青年のアパートに、かつての映画仲間が突然現れる。彼はなぜ家にやって来たのか? ユーモラスかつ奇想天外な物語に翻弄される53分。 ■『移動する記憶装置展』 監督:たかはしそうた/71分 かつて栄えた町の記憶を巡る、町民とアーティストたちの物語 『ぴあフィルムフェスティバル』の観客賞受賞作品。ある日、団地に芸術家がやってくる。彼が始めた作品作りから、団地の過去、現在、未来が浮かび上がる。シリアスなテーマをオフビートなユーモアで包み込んだ、人と団地と記憶の映画。 <イベント情報> 「第46回ぴあフィルムフェスティバル 2024」 2024年9月7日(土)~21日(土) ※月曜休館 会場:国立映画アーカイブ(京橋)