宮内庁職員を名乗り…“献上依頼詐欺”相次ぐ ふるさと納税の返礼品「奈良漬け」メーカーも“だまされた”
日テレNEWS NNN
徳島県藍住町で、ふるさと納税の返礼品にもなっている「奈良漬け」が今、問題となっています。パッケージには「宮内庁献上」とありますが、県によると、献上の事実は確認できなかったといいます。 一体どういうことなのか、メーカーを直撃しました。 ――「宮内庁の献上品」は事実? 辰巳屋食品 田中民夫代表 「違います」 社長はあっさり「事実ではない」と認めました。その理由について… 辰巳屋食品 田中民夫代表 「宮内庁を名乗る方が来られて『非常にいい野菜だし、それをいい加工品にしているので、宮内庁に献上したらどうか』と持ち掛けられました」 ――それを社長は信じた? 辰巳屋食品 田中民夫代表 「そうです」 メーカーは、宮内庁職員を名乗る男に、だまされたのだと明かしました。 男の言葉を信じた社長は、パッケージや看板の作成などに数百万円を投資。3年前から「宮内庁献上」と表示するようになったといいます。 実は今、宮内庁職員を名乗る“献上依頼詐欺”が全国で相次いでいるといいます。メーカーの社長も、今年7月に宮内庁が注意を呼びかけたことで、ようやく被害に気づいたといいます。 メーカーは購入者からの申し出があれば、返金や他の商品との交換で対応したいとしています。