先人のコメ作りへの情熱が基礎となりました。青森県産米で初めて「特A」を取得した「青天の霹靂」が、10月10日で市場デビュー10周年を迎えました。 【写真を見る】「青天の霹靂」10月10日で市場デビュー10周年　発売直後は県内で「売り切れ」続出　東京銀座・三越の店頭も独占　そして試練が…　今年はもう一度「特A」に　再起への新たな道のり 2015年2月、コメの食味ランキングが始まってから「無冠」が続いた県産米が、初めて「特A」を取得しました。 「青天の霹靂」は粘りとキレのバランスの良さ、上品な甘みの残る味わいが特徴です。 この食味を支えるため、県は厳格な栽培基準を設定したマニュアルを制定。 生産指導を徹底するなど総力を上げて生産に取り組み、この年の秋に市場デビューを果たします。 竹島紀博　記者（2015年10月10日取材） 「青天の霹靂の発売から人が殺到。こちらの角を曲がりあそこまで長い行列ができてます」 発売初日、県内多くの販売店では「売り切れ」が続出しました。 その評判は県外でも―。「青天の霹靂」は東京銀座・三越の店頭を独占しました。そして、翌年からは全国展開が始まります。首都圏では、テレビCMも放送されました。 PRはメディアだけでなく“空”にも発展します。FDAの機体にはロゴが記載。ヘッドレストカバーには広告が施されました。 こうして名だたるブランド米に成長した「青天の霹靂」に2024年2月、試練が訪れます…。 猛暑による品質低下の影響で2023年産がデビュー後、初めて「特A」取得を逃しました。ただ、天候に恵まれた2024年産は生育も順調で「再取得」に向け期待が高まっています。 10日でデビュー10周年を迎えた「青天の霹靂」。 これに合わせ県は、特設サイトを開設し、生産者の苦労やこれまでの歩みを紹介しています。