裁判継続を断念した松本人志 “遅すぎた謝罪”がもたらす「地上波復帰へのハードル」
業界がざわついている。『ダウンタウン』の松本人志(61)が訴えを取り下げたからだ。 【画像】やばい…松本人志「ミニスカ美女との乱痴気不倫飲み会写真」を独占入手! 松本は’23年末に『週刊文春』に、複数の女性に性的行為を強要したと報じられた。松本は報道を事実無根と全面否定し、名誉を毀損されたとして、同誌の発行元である『文芸春秋社』と同誌編集長を相手取り、5億5千万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求め裁判を起こした。 松本は裁判に注力するため、芸能活動を休止すると発表。今年3月、第1回口頭弁論が東京地裁で開かれたが、 松本自身は出廷しなかった。 ◆松本サイドの焦り そして、第2回弁論準備手続が8月に行われる予定だったが、延期に。そこで急に飛び出したのが“和解”に向けて話し合いが進められている、という噂だった。 なぜ、そんな噂が出始めたかというと、それは『週刊文春』の報道が原因だったと思われる。『文春』(7月18日号)で、松本の代理人である田代政弘弁護士が探偵事務所に依頼して被害を訴えていた女性の身辺調査をしていたと報じたのだ。 また、記事によれば田代弁護士自らが女性と親交のある人物に接触。女性を説得して出廷を辞めさせるよう依頼したという。 「松本さんサイドの焦りを感じました。このままでは“確実に負ける”と思ったんでしょう。少しでも有利にするためには、被害者女性が証言台に立つことを止めるしかない、と考えたんでしょうが、結局『文春』サイドに知られてしまい、かえって不利な状況に追い込まれることになりました」(女性誌記者) “裏工作”は完全に裏目に出た。かえって被害にあった女性の“闘争心”を煽ることになり、裁判所の印象も悪くなったという。 「裏工作が発覚したことと女性が徹底抗戦することが分かったので、これはもうダメだと思ったんじゃないでしょうか。これ以上、傷を深くしないために、折れる形で話し合いを進めていたようです」(スポーツ紙記者) 松本の代理人弁護士・田代政弘氏らの連名でコメントを一部抜粋して紹介すると、 《松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました》 そして、 《松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます》 と、女性たちに対する謝罪の言葉もあった。 ◆”気の弱さ”とプライドの高さ この期に及んで、まだ《物的証拠がない》などと主張している松本サイドの往生際の悪さを感じた人は多いのではないだろうか。 今になって謝罪するくらいだったら、そもそも、報道が出た時に、“報道には事実と異なる部分もありますが、女性たちに不快な思いをさせたとしたら、深く謝罪します”という、この手の報道があったときに芸能人が出す“常套句”でコメントを出すか、きちんと説明し、謝罪会見を開いていれば、こんな大事にはならなかったはずだ。遅きに失したということだろう。 「普段の松本さんは、腰が低くて関係者やマスコミに対しても低姿勢で接してくれる人なんですが、”気の弱さ”とプライドの高さを感じることがあります。それが自分を窮地に追い込んでしまったんですね」(大手芸能プロ幹部) 裁判の行方が注目される一方で、松本復帰を願うファンの声はなくならなかったが、キー局のプロデューサーによれば、 「性行為の強制までは知りませんでしたが、松本さんとお仲間たちがああいう目に余ることをしているのは、業界の人も、メディアの人も知っている人は多かった。それが明るみに出て、こういう結果になりました。今の時代、発覚したら“テレビは無理になる”ということを教訓にしてもらうためにも、松本さんを復帰させないほうがいいという考えの局員も多いです。また、事実関係がはっきりしないうちに、松本さんは一方的に活動休止を発表し、自ら番組を降板してしまいました。当然番組サイドに迷惑をかけています。しかも、松本さんがいなくなっても、それほど影響がないことが分かりましたし、テレビ復帰させてクレームが来るリスクを考えたら、スポンサーもOKを出さないでしょう」 最後は謝罪コメントで裁判を終わらせた松本。地上波復帰のハードルはかなり高いようだーー。 取材・文:佐々木 博之(芸能ジャーナリスト)
FRIDAYデジタル