巨人・丸佳浩が「1番打者」として存在感 4試合連続で第1打席に安打 五回までに今季6度目の猛打賞
(セ・リーグ、巨人―ヤクルト、10回戦、22日、東京D)強打のリードオフマンが、チームを勢いづける痛烈な一打だ。巨人・丸佳浩外野手(35)が一回に右前打をマークし、4試合連続で第1打席に安打を記録した。4月28日のDeNA戦(横浜)から42試合で1番に座り、試合前までで打率・293、4本塁打、22打点。好調を維持する左打者には、1番打者として大切にする教えがある。 「『チームに勢いをつける打席にしろ』と常々言われていたので、その気持ちは今も変わらない。(試合の)第1打席で変な打席は見せられないと思っています」 2018年まで11年間在籍した広島時代からたたき込まれた信条だ。「誰に言われたとかでなくて、(広島は)チームでそういう風に言われていた空気」と懐かしそうに笑う。プロ17年目を迎えた今も打席に入る際は心掛けている。 数字として表れているのも、準備があってこそだ。ホームゲームの際は、守備を終えたあとに打席に向かうため、他の打順よりもネクストバッターズサークルで投手にタイミングを合わせる時間は限られる。だからこそ「ある程度、自分の中で(投手の情報を)入れて。タイミングが合わなくて、甘い球を見逃してしまうのはなしにしたい」と球団スコアラーに聞いた情報などを参考に、万全の準備を期している。 三回の第2打席では左前打。五回の第3打席でも中前打を放ち、今季6度目の猛打賞をマーク。この時点で打率は・302に上昇した。丸の1番打者としての存在感は日に日に増している。