「完全に存在を消すディスプレー」も!? 次世代のエコタイヤなどを展開する「コンチネンタル」の今後とは
サステナブル素材を多用したエコタイヤ「ウルトラコンタクトNXT」
この他の技術では、コンチネンタルタイヤから、エコなタイヤが先行展示されました。それが「コンチネンタル ウルトラコンタクトNXT」です。
ウルトラコンタクトは、セーフティコンフォートタイヤとして、日本にも同シリーズの製品が導入済みですが、「NXT」は燃費に貢献する性能を有するだけでなく、サステナブル素材を多用した、環境に優しい次世代のエコタイヤであることが大きな特徴です。 ペットボトル由来のポリエステル糸素材や、もみ殻由来のシリカ、サステナブルカーボンブラック、リサイクルゴム、リサイクルスチールなどを利用し、再生可能なサステナブル素材の利用率は、最大65%にも及ぶといいます。 もちろん、性能面での妥協はなく、欧州のタイヤラベリング制度でブレーキ制動距離、転がり抵抗、騒音の3項目で、いずれも最高評価となる「A」を獲得しています。 コンチネンタルでは、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを目標に掲げています。その達成のためにタイヤ部門では、2030年までにサステナブル素材の使用率を40%以上にするとしています。 その大きな一歩となる象徴的な存在が「ウルトラコンタクトNXT」なのです。昨年から欧州では販売が開始されているため、近い将来日本への導入が期待されます。
大音安弘(自動車ライター)