【マレーシア】外国人観光客数、25年は3100万人=クナンガ
マレーシアの投資銀行クナンガ・インベストメント・バンクは、2025年にマレーシアを訪問する外国人観光客数が前年比15%増の3,100万人に達すると予想した。24年は2,700万人と推定しており、新型コロナウイルス禍前の19年の2,610万人を上回る見通しだ。 けん引役は、外国人観光客全体の約12%を占めた中国人観光客。マレーシア政府が23年12月、中国とインドからの観光客を対象に30日間の査証(ビザ)なし滞在を承認したことで、23年12月~24年9月のこれら2国からの観光客数は、23年2~11月と比べて82%増加した。 マレーシア政府は中国の観光客を対象にした30日間のビザなし滞在を26年末まで延長し、中国政府もマレーシアからの観光客のビザなし滞在を25年末まで延長した。こうした措置が、観光客数の増加につながる見通しだ。 マレーシアの空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)が運営する国内とトルコの空港の25年の旅客数は、前年比11%増の1億4,600万人に達すると予測する。クアラルンプール国際空港(KLIA)、サバ州のコタキナバル国際空港、ペナン州のペナン国際空港、クダ州のランカウイ国際空港などでの新規航空会社の参入で、旅客数の増加や接続性の向上が期待できるとしている。