ブライアン・メイが「ボヘミアン・ラプソディ」のギターリフは“不自然なフレーズ”だと語る
1973年にデビューし、世界で約3億枚のセールスを誇るロック・バンド、クイーン。近年は映画『ボヘミアン・ラプソディ』なども話題になり、世代を超えて愛されるアイコニックなバンドだが、ギタリストのブライアン・メイが「Bohemian Rhapsody」のリフがいかに難しいかを語った。 【動画】クイーン「Bohemian Rhapsody」圧巻のライブ映像 Total Guitar誌の新インタビューに登場したブライアン・メイによると、同曲のリフはフレディー・マーキュリーがピアノで作ったもので、ピアノで考案されたが故にギターで弾くには「不自然なフレーズ」だったようだ。 「“Bohemian Rhapsody”は考えうるなかで最も不自然なリフなんだ。ギタリストが自然に弾くようなリフではないし、そのようなフレーズは諸刃の剣なんだ。ギタリストとしては掴むのが難しいリフだけど、掴んだしてもとても不自然なんだ。正直、今でも簡単だと思わない!家では上手く弾けるけど、ライブでアドレナリンが出てるときにクライマックスが来て、あのリフを弾くとなると結構難しいんだ。 もちろん興奮もしているし、パッションも込めないといけないけど、脳の一部分をクールに保って指を動かせるように意識していないと駄目なんだ。かなり不自然なフレーズだけど、それがあのリフを弾く面白さでもある」 ギターとピアノの特性の違いによっていまだに「Bohemian Rhapsody」のリフが不自然に感じると明かしたブライアン・メイ。また、フレディー・マーキュリーが作る曲のキーは、ギターで弾くのが困難なものも多いとも発言した。 「フレディはあのリフを頭で思いついて、ピアノで弾いて作ったんだ。だからオクターブのフレーズが多くてギターで弾くのが難しい。だからギターに最適な方法でアレンジをした。あの曲では私のギターで出せる音を全て使ったよ。 また、フレディは曲をE♭とA♭で書くことが多かった。だからギターで弾くのが難しい曲が多く、成立させるために色々挑戦したのもプレイヤーとして成長できた理由だと思う」