猛暑で電力需給は「予断を許さない」……効率的で財布に優しいエアコンの使い方 “つけっぱなし”どこまでお得?
日テレNEWS NNN
東京電力管内では8日の使用率が最大95%まで上昇し、電力需給が一時的にひっ迫しました。需給は今後も予断を許さず、効率的な電気の使用が求められています。命を守るため積極的にエアコンを使うことが大切ですが、お財布にも優しくなるコツを考えます。
■東電管内、電力需給が一時ひっ迫
藤井貴彦キャスター 「この連日の猛暑を受け、東京電力管内では電力需給が一時的にひっ迫し、今後も予断を許さない状況だといいます。一人ひとりがなるべく無駄な電気を使わないように協力したいところですが、どんな行動を私たちはとればいいのでしょうか?」
■電力融通と火発の出力増でしのぐ
小栗泉・日本テレビ解説委員長 「8日は東京都心でも36.0℃と今年一番の暑さとなり、想定よりも気温が上がったことから、東京電力管内では使用率が最大95%まで上昇。電力の需給が『厳しい』レベルとなり、ひっ迫しました」 「そのため、東京電力管内に隣接する中部電力から電力融通を受け、さらに火力発電所の出力を増やして何とか乗り切ったという状況でした」 「これを受けて斎藤経済産業大臣は9日、会見で『今後も厳しい暑さが見込まれるため、電力需給は予断を許さない状況と認識しています』と明らかにしました」
■電力の余裕を示す「予備率」、今夏は?
藤井キャスター 「まだ7月上旬です。これだけ暑いと去年を超えるのではないか、政府が節電を呼びかけるのではないかと思いますが…」 小栗委員長 「今年は政府としては節電要請は行わない方針です。というのも、斎藤大臣は電力の余裕を表す『予備率』について、7月下旬には点検で止まっていた火力発電所も動き出す予定で、今年の夏は4%以上を確保できる見通しだとしています」 「これは安定供給に最低限必要な3%を上回っています。ただ東京電力は、日常生活に支障のない範囲での効率的な電気の使用を呼びかけています」 藤井キャスター 「節電ではなく効率的な使用をお願いしたいということですね?」 小栗委員長 「そうです。では何をしたらいいのか。まず命の危険がある猛暑が続いていますので、熱中症予防が第一です。そのための冷房は積極的に使うようにしてください」