引退正式表明の「赤土の王者」ナダル 全仏テニスは驚異の116戦112勝、最多14度V
今季限りの現役引退を正式表明した男子テニス元世界ランキング1位で、四大大会のシングルス通算22勝のラファエル・ナダル（スペイン）は、四大大会は全仏オープンを得意とし、史上最多14度の優勝を果たし「赤土の王者」の異名を取った。 赤土の上を疾走するフットワークは鉄壁で利き腕の左から繰り出すスピンの利いたショットは強烈だった。19歳で初出場初優勝を果たした全仏ではシングルスで計116試合を戦い、驚異の112勝を挙げた。敗れた相手は2009年のロビン・ソダーリング（スウェーデン）、15年と21年のノバク・ジョコビッチ（セルビア）、24年のアレクサンダー・ズべレフ（ドイツ）の３人だけだ。 引退を示唆して臨んだ今季は初の初戦敗退。慣れ親しんだ戦いの舞台、ローランギャロスのセンターコートを去る際は大きな拍手と歓声を浴び、感慨深げな表情を浮かべていた。ジョコビッチはナダルの引退を受け、SNSにライバルとの2ショットを投稿し、「何百万人もの子供たちにテニスを始めるきっかけを与えた。あなたの遺産は永遠に生き続けるだろう」と称賛した。
