【リノベマンション「間取り図」実例】“裏側”に生活動線をまとめたことでLDKがスッキリ美しく【78m2/3LDK】
This layout makes it really convenient for…!:動線、部屋割り、空間使い…暮らしやすさのカギはここにあり みんなの「間取り図」大図鑑
リノベや家具の配置替えなどで、家事の時短や子どものプライベート空間を叶えた間取りをご紹介。同じ広さでも、自分たちの暮らしに合う工夫で、暮らしの満足度はぐっと上がります。間取り図って、見ているだけでワクワクしませんか?
“裏側”に生活動線をまとめたことで、LDKがいつもスッキリ美しく
リノベマンション 78m2/3LDK 本人、長男14歳、次男12歳、猫1匹 ①シングルふとん2組が収まる和室を自分の寝室に ②互い違いのロフトベッドでそれぞれの空間を仕切って ③玄関と子ども部屋の間の空間を多目的ワークスペースに ④洗面室→ランドリー→ファミリークローゼット→パントリー→キッチンと回遊できる動線に ⑤梁の出っ張りが目立たないように、隙間収納を作り、スペースを有効活用
●杉﨑愛子さん リノベーションデザイナー 建築会社勤務中の’21年から、自分で設計した自邸リノベの模様をインスタグラムで発信。それがきっかけで’23年にリノベの間取り設計・トータルサポートを行う「Aruhome」を開業。 リノベーションデザイナーの杉﨑さんが、自邸を設計しリノベしたのは、会社員だった ’21年のこと。 「以前は動線が悪く、収納も少ない賃貸マンションに住んでいました。仕事ではお客様に素敵な空間を提案しているのに、自宅は暮らしにくく……。そこでコロナ禍に在宅勤務が増えたのを機に、中古マンションを探してリノベしようと決意しました」(杉﨑愛子さん) 絶対に実現したかったのは「回遊できる生活動線。中でも、脱衣所の隣にファミリークローゼットを作れることが第一条件」だったそうです。その条件に合う物件を探した結果、現在のマンションに出会い、即決で購入。 「このマンションは、構造的に理想の動線を作れるうえに、玄関が中心にあり設計の自由度が高いこと、両側がバルコニーで風通しがいいことが決め手になりました」(杉﨑愛子さん) こだわりを詰め込んで完成したのは、“非日常のデザイン性と、家事ラク動線を両立させた間取り”。 「デザイン面では、リビングや和室の境目がフレームのように見えるように計算したり、ルーバー天井や間接照明によって雰囲気を味わえるようにしたり。機能面では、洗濯や掃除のしやすさを追求。心が安らぎ、暮らしやすい家になりました。子どもたちも、『小さいけれど自分の部屋ができた!』と大喜び。私自身も、もっとリノベの可能性を伝えたいという思いから独立・開業することに。間取りを変えたことで、暮らしも人生も大きく好転したのを実感しています」(杉﨑愛子さん)