スペイン国家警察が同国サッカー連盟を捜査…スーペルコパのサウジアラビア開催で不正契約の疑い
スペインの国家警察の中央作戦部隊(UCO)が、ここ5年間の不正取引などの疑いでスペインフットボール連盟を捜査していることが明らかとなった。『マルカ』や『アス』などのスペインメディアが報じた。 同捜査は、マドリードのマハダオンダ第四予審裁判所が2022年5月30日に“スポーツにおける透明性民主主義協会アソシアシオン・トランスパレンシア・デモクラシア・エン・エル・デポルテ”からの訴えを受けて、 対汚職・組織犯罪検察に協力を仰ぎながら主導している。 UCOはRFEFの不正取引、不当経営、マネーロンダリングを捜査しており、すでに何人かを逮捕している。『マルカ』によれば、その内の一人は外部法律顧問で、ルイス・ルビアレス前RFEF会長に信頼されていた人物トマス・ゴンサレス・クエト氏で、そのほか人事・法務部の人物も逮捕されたとのことだ。 UCOはRFEFがこの5年間で結んだ複数の契約を捜査しており、とりわけルイス・ルビアレス前RFEF会長と投資会社コスモス・グローバル・ホールディングの経営者ジェラール・ピケ氏が計画・実現したスーペルコパ(スペイン・スーパーカップ)のサウジアラビア開催について入念に調べている様子だ。スペイン・スーパーカップは2020年から開催地をスペインからサウジアラビアに移し、参加チームを2チームから4チームに増やして行われている。現在、RFEFとサウジアラビア政府は2029年まで契約を結んでおり、RFEFは全契約期間で2億4000万ユーロ~3億2000万ユーロを受け取るとされている。 なお、女子ワールドカップ優勝の際にMFジェニファー・エルモーソの口にキスをして、この出来事をきっかけにRFEF会長の座を辞したルビアレス氏は、約1カ月前からドミニカ共和国に滞在している。同氏はこのために逮捕を免れているそうだ。
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