98年世界最強! フランス代表、伝説の英雄たち(5)ヴェンゲル監督が育てた完璧な中盤。その凄まじい影響力
98年FIFAワールドカップ、開催国のフランス代表が初の栄冠に輝いた。2年後のEUROも制するなど当時圧倒的な強さを誇ったフランス代表の中からピックアップ。フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。(年齢、所属は97/98シーズン開始時点)
MF:エマニュエル・プティ(アーセナル/フランス代表) 生年月日1970年9月22日(当時26歳) 97/98シーズンリーグ戦成績:32試合2得点7アシスト フランス代表通算63試合6得点 フランス代表での主な出場大会:UEFA EURO’92、1998年FIFAワールドカップ・フランス大会、UEFA EURO2000、2002年FIFAワールドカップ日韓大会 ジダン、そしてデシャンとともにフランスの中盤で重要な存在感を見せたのがエマニュエル・プティである。モナコ、アーセナルでアーセン・ヴェンゲル監督の下でプレーしており、日本のサッカーファンにも知名度の高い選手である。 98年W杯では守備的MFのレギュラーとして優勝に大きく貢献した。グループリーグ最終節デンマーク戦で決勝点となるゴールを決め、ブラジルとの決勝では圧巻の活躍。27分にコーナーキックからジダンの先制点をアシストすると、試合終了間際にチーム3点目となるゴールを冷静に沈めて新たなW杯王者の誕生を確定させた。 能力値を見ると、全てにおいて高い水準を持った選手であることがわかる。「守備力」「フィジカル」「パス」で80を超えており、守備的MFとして世界トップクラスの選手であることが証明されている。さらに、「IQ」や「メンタル」でも80以上を記録するなど、プティの冷静かつ的確なプレーはチームに大きな影響をもたらしていた。