草むらの黒い物体は! 全身真っ黒のバッタ発見 生き物好き小学生「まっくろちゃん」と命名、飼育中
全身が真っ黒なバッタを、相生市立双葉小学校1年の山川葵葉さん(6)=同市=が見つけた。専門家に聞くと、バッタは周りの環境の影響を受けて、まれに黒やピンク色の個体が出現するという。 【写真】「まっくろちゃん」と名付けた黒いバッタを手にする山川さん 黒いバッタは体長約5センチ。特有の羽根が見られず、まだ幼体とみられる。 山川さんは5日、学校から帰宅後、いつものように網を持って自宅近くで虫取りをしていた。午後6時ごろ、草むらで動く黒い物体を発見。「クモかな」と思い手に取った。よく見ると、体のつくりがトノサマバッタに似ていたという。 姫路科学館によると、バッタの体の色は多くが緑や褐色だが、周囲の環境に合わせて変化することがあるといい、担当者は「黒は外敵から体を守る保護色。何らかの影響でメラニン色素が強く作用し黒色になったのではないか」とする。黒色のバッタは緑や茶色よりも数が少ないという。 黒いバッタは「まっくろちゃん」と名付けられ、山川さんが水やりなどをしながら飼育中。山川さんの姉で同小6年の陽菜子さん(11)と母親の千鶴さん(38)もイナゴを飼った経験はあるが「黒いバッタは初めて見た」と驚く。脱皮するまで家族で見守るという。(豊田 修)