国交省の輪島市復旧工事で積算ミス、計38億円分の契約取りやめ
国土交通省北陸地方整備局は9日、石川県輪島市内で予定していた2件の国道249号ののり面復旧工事について、契約手続きを取りやめたと発表した。一般競争入札で提示した予定価格の積算条件に誤りがあったといい、別の工事として再発注するという。 【写真まとめ】能登半島地震1年 犠牲者悼む正月、それぞれの新年 同局道路工事課によると、工事は同市門前町西円山の復旧工事(予定価格、税抜き15億4350万円)と、同市門前町浦上の復旧工事(予定価格、税抜き22億4638万円)の2工事。いずれも2024年1月の地震と同年9月の大雨で被害があった場所だといい、工期は契約締結の翌日から25年12月19日だった。 いずれの工事も24年11月18日付で落札決定したが、応札した企業に対して「公正性・公平性が確保できない」として、今月8日付で契約手続きを取りやめた。 同課の担当者は「今後はいっそうのチェック体制の強化を図り、再発防止に努めていく。落札企業などから賠償を求められた場合は対処していきたい」と話している。(安田琢典)
朝日新聞社