「踊る」再始動に「世界陸上」再登板…「織田裕二」忘れられた俳優からの巻き返しなるか
■平成リバイバルブームの追い風 「SNSを中心に青島刑事のカメオ出演があるのではないかとファンが登場を心待ちにしていましたが、『生き続ける者』で終盤に織田が出演することが正式に発表されました。ファンは歓喜しましたが、出演を決意した織田に対して心配な点もあります。織田と青島刑事は『同い年』という設定。つまり、新作映画が公開される2026年には59歳になるのです。これはシリーズでいかりや長介が演じた、いぶし銀の先輩・和久刑事と同年代。さすがにそんな年齢の青島刑事を若い時のように暴れまわらせるのは難しいと、製作陣が頭を悩ませているという報道もありました。実際、SNS上には『ベテランどころか定年間際じゃん』『10年遅かった』『体動くのかな?』など、不安を吐露しているファンもいました」(前出の映画ライター) 織田本人は以前、完結編となった劇場版第4弾公開時のインタビューで「青島が和久さんぐらいの年齢になって、定年を迎える頃ってどんな感じだろうと思っていた」と語っている(「ORICON NEWS」2012年8月4日配信)。自分と同じ生年月日の青島刑事の将来に思いをはせたこともあったようだが、ファンの不安を払拭(ふっしょく)するような演技を披露できるのだろうか。 一方、織田に関して「今、追い風が吹いている」というのは女性週刊誌の芸能担当記者だ。 「この10年ほど、俳優業は年に1作品以下と寡作でしたが、一方でMC業では株が爆上がりしています。1997年から13大会にわたってメインキャスターを務めた『世界陸上』も来年にアンバサダーとして再登板することが決まっています。また2020年から続くNHKのドキュメンタリー『ヒューマニエンス』シリーズのMCも業界内での評価が高い。加えて近年、Z世代を中心とした平成レトロや平成リバイバルの流れがも見逃せません。トレンディードラマの金字塔『東京ラブストーリー』でブレークした織田さんですが、先日急逝した中山美穂さんとの共演で話題になったバブルの象徴的映画『波の数だけ抱きしめて』とドラマ『卒業』でも主演を務めています。バブル末期=平成初期に全盛期を迎えていた織田さんは、リバイバルに乗って時代の真ん中に返り咲く可能性も十分あると思います」