ベネズエラの野党指導者を一時拘束、政権は「でっち上げ」と否定
南米ベネズエラの野党指導者マリア・マチャド氏(57)の陣営は9日、独裁体制を敷くマドゥロ政権によってマチャド氏が一時的に拘束されたと発表した。一方で、政権側は拘束を否定している。不正が指摘されている大統領選で「3選」したと主張するマドゥロ大統領の就任式を10日に控え、政権側と野党との対立による混迷が深まっている。 【写真】ベネズエラのマドゥロ大統領=2024年8月17日、カラカス、AP 陣営の発表によると、マチャド氏は9日にあったマドゥロ政権の抗議デモに参加後、バイクに乗った際に政権側の部隊によって転倒させられ、強制的に連行されたとした。連行の間に複数の動画撮影を強要され、その後解放されたという。SNS上で流れた動画でマチャド氏は、マドゥロ氏に言及せず「私は大丈夫です。ベネズエラは自由になる」などと述べていた。 一方でロイター通信によると、マドゥロ政権高官はマチャド氏の連行が「でっち上げ」だと主張。マチャド氏が支持を集めるための自作自演だとした。 ■各国、マドゥロ政権への非難声明
朝日新聞社