存在に気付かない人も? 歴代『FF』シリーズ「入手に苦労した召喚獣」を振り返る
■チョコボ育成を極める『FF7』ナイツオブラウンド
2024年2月にリメイク作続編となる『ファイナルファンタジーVII リバース』が発売となったシリーズ第7作『ファイナルファンタジーVII』。同作ではマテリアと呼ばれる結晶を武器や防具に装着することで魔法を覚えていくシステムが採用されており、召喚獣を呼び出すことができる召喚マテリアがキャラの成長において重要な位置を占めていた。 レッドドラゴンを倒すことで手にいれることができるバハムートなど、強大な力を秘めた召喚獣を使用できる召喚マテリアを入手するのは苦労が必要だが、最強の召喚獣「ナイツオブラウンド」の入手難易度も非常に高かった。入手するために、まず最強のチョコボを育成しないといけない。海を歩ける「海チョコボ」を作らないといけないのである。 同作では野生のチョコボを捕まえ育成するシステムが採用されていた。育てたチョコボをカップリングすることで、それまで行けなかった地形を越えることができる特殊チョコボが生まれるが、この海チョコボは海を含めてすべての地形を歩ける最強の乗り物。 しかし、海チョコボを作るには、評価A以上のチョコボを根気よくカップリングし続けないといけない。カップリングに必要な実もチョコボも、世界各地から入手しなければならず、完成までの道のりは険しい。 そして、ようやく作った海チョコボしか行けない洞窟で、ようやく入手できるのが召喚マテリア「ナイツオブラウンド」だ。召喚魔法は「アルティメットエンド」。13人の騎士たちが次々と敵を斬りつけるというもので、総ダメージは10万を超える。まさしく入手難易度にふさわしい「最強」の召喚獣だ。
■都市伝説級の隠し召喚獣『FFタクティクス』ゾディアーク
ナンバリングシリーズ以外では、『ファイナルファンタジータクティクス』の「ゾディアーク」の入手に苦労した思い出があるという人も多いだろう。 同作は1997年にプレイステーション用に発売されたシミュレーションRPGで、スーパーファミコン『タクティクスオウガ』のシステムに『FF』の「ジョブチェンジ」などのシステムが採用されたタイトル。本作では召喚士が召喚魔法を唱えることができる。 「ゾディアーク」はディープダンジョンの最下層で入手できる召喚獣だが、そのディープダンジョンの攻略が困難なのである。 まず、ディープダンジョンに行けるようになるには、最終盤に貿易都市ウォージリスに立ち寄るのが条件。この条件はクリアには直接関係しないものの、サブイベント探しに町に立ち寄る人もいるので、発見自体はそれほど難しくないだろう。 しかし、発見してからが曲者である。ティープダンジョンは、かなり特殊なダンジョンで、真っ暗闇のうえに、次のフロアに行くための階段がランダムで出現する方式が採用されている。階段を発見するにはアビリティ「アイテム発見移動」を装備するなど、特殊な手順を踏む必要があるので、下手をすれば階段を発見することもできないといったことが起こりがち。敵も強いので、クリアより難しいかもしれない。 そして、そのディープダンジョンの最下層に出現する敵が使う召喚魔法「ゾディアーク」を、召喚士が受けることでようやく習得となる。敵の攻撃を受けて習得するラーニング自体が、かなり特殊なスキル習得方法なので、それに気づかない人も多いであろう。 何回も特殊な手順を踏まないと手に入らない、都市伝説のような召喚獣である。 ナイツオブラウンド以外はそれほど強くなく、実用性がほぼない召喚獣だが、入手できただけで嬉しいものだ。隠し要素も含めて、すべてのアイテムや魔法を入手したくなってしまうのも、『FF』シリーズの魅力のひとつだろう。
ファンキキ