ヤクルト助っ人が3年で2人総額30億円契約…異例の早期決着の背景には逆オファーも「とんとん拍子で進みました」
◆JERA セ・リーグ 巨人2―4ヤクルト(21日・東京ドーム) ヤクルトは21日、ホセ・オスナ内野手(31)と、ドミンゴ・サンタナ外野手(31)と25年から3年契約で合意したと発表した。年俸はオスナが年平均275万ドル(約4億3700万円)プラス出来高、サンタナは300万ドル(約4億7700万円)プラス出来高でサインした。両助っ人合わせて総額30億円規模の大型契約となった。 外国人の契約延長についてはシーズン後半に交渉に入るケースが一般的だが、異例の早期決着の背景には相思相愛ぶりがある。奥村政之国際グループ担当部長は「2人ともに今年で契約が切れるに際して、本人側から『契約を延長したい』と言われていた」と“逆オファー”があったとし、「我々も精いっぱいのもの(条件)を提示しましたし、彼らも二つ返事で『分かりました』と。とんとん拍子で進みました」と説明した。 ともに今季は全65試合に出場中。21日の巨人戦に「7番・一塁」でフル出場して2安打を放ったオスナは「1年目から全員が温かく迎えてくれたことがとても心強かった。みんな同僚以上、家族のような存在」と愛着を語っていた。ここまで打率2割5分3厘、9本塁打、リーグトップ38打点をマークしている。「5番・左翼」で2安打を放ったサンタナは、ここまでリーグトップの打率3割1分7厘、10本塁打、36打点。「ヤクルトは第二の家族」と話すほどチーム愛が強い。「現役を終える時はヤクルトで」と、口をそろえる2人の残留が来季以降に向けても“最大の補強”となりそうだ。
報知新聞社