『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督が10年以上温め続けた渾身のラブストーリー タイトル&キャスト発表 映画『不死身ラヴァーズ』
『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督最新作のタイトルが『不死身ラヴァーズ』と発表され、あわせて本作の出演者が明らかにされた。本作で映画単独初主演を飾るのは、見上愛。主人公が想いを寄せる相手を佐藤寛太が務める。 構想10年。本作の原作は、松居大悟監督が10年もの間映画化を「諦めることができなかった」というほど惚れ込んだ、高木ユーナ著の漫画「不死身ラヴァーズ」。松居監督は、漫画ファンの間でも話題になったこの原作を、切ない想いが交差する無防備な恋愛映画に仕上げた。 主人公・りのを演じるのは、Netflix「幽☆遊☆白書」、NHK大河ドラマ『光る君へ』など話題作への出演が続き、本作が初の映画単独主演となる見上愛。りのの運命の相手・甲野じゅんを演じるのは、劇団EXILEに所属し、『HiGH&LOW』シリーズをはじめとした数々の作品でキャリアを積み、『正欲』への出演も記憶に新しい佐藤寛太。さらに青木柚、前田敦子、神野三鈴らが脇を固める。 脚本を手掛けるのは、テレビアニメ「スイートプリキュア♪」や「約束のネバーランド」、映画『海月姫』『長いお別れ』などの大野敏哉。大野が脚本を担当した映画『私の優しくない先輩』が好きだという松居監督たっての希望が叶い、タッグが実現した。 両想いになった瞬間にこの世界から忽然と消えてしまう、甲野じゅん(佐藤寛太)。そんな、じゅんを運命の相手と信じて止まない主人公・長谷部りの(見上愛)。なぜ、彼は消えてしまうのか。そして、なぜ、時を経て姿を変え、何度もりのの前に現れ続けるのか。カッコ悪くても「好き」を真っすぐに伝える大切さと無防備さから生まれる純粋なエネルギー、「好きという気持ちを全肯定したい」という松居監督の想いが結実した新世代の恋愛映画に期待したい。
見上愛・佐藤寛太・松居大悟・髙木ユーナ コメント(全文)
【コメント】 ▼見上愛 ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました!当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑) りのの真っ直ぐで屈託のない”好き”という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた大切な日々でした。私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。是非、公開を楽しみにお待ちください! ▼佐藤寛太 身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。 笑うとパッと華が咲いたように輝く、長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。いつもどう接して良いか分からなくて、でも一緒にいたくて、居心地が良くて。 松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。友達のお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、現場では淡々ともう1回って言うし、台本を読んでも分からなくて、現場になっても分からなくて、何が違うんだろ。大丈夫かな。なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。 理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。 最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。何度でも立ち上がるしかなくて。エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。 ▼松居大悟(監督・共同脚本) 10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。この出会いが明るいところへ連れてってくれました。そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。”りの”と”じゅん”にようやく会えました。みんなも会ってほしいです。 ▼高木ユーナ(原作) 「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。それからずっと‥‥連載が終わっても‥‥松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ‥‥最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。 また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。 映画『不死身ラヴァーズ』は、2024年5月10日(金)より全国ロードショー。
otocoto編集部