侍ジャパンのメンバー発表会見でDeNA佐野の名前を読む井端監督（撮影・垰建太）

　侍ジャパンに初選出されたDeNA佐野恵太外野手（29）が、チームメートの牧とともに元祖でもある本塁打パフォーマンス「デスターシャ」の共演を誓った。22年シーズンに佐野が最初に始めたが、侍ジャパンで牧が披露。全国の野球ファンに認知された。「牧がやってる姿を見てたので、一緒にできるように頑張りたいなと思います」と心待ちにした。 　自身初の日本代表の前に、12日からは阪神とのCSファーストステージを迎える。昨年の広島とのCSファーストステージは、右有鉤（ゆうこう）骨骨折でリハビリ中。敗退の瞬間を横須賀の球団施設「DOCK」で見届けた。「テレビで見ることしかできなくて…。去年、悔しい思いをしたので、その分グラウンドで、プレーで借りを返したいです」と決意を込めた。 　離脱した仲間の思いも胸に、チームを勝利に導く。今季の主戦捕手だった山本が、9月15日の広島戦で右尺骨を骨折。同18日に手術を受けた。わずかな望みにかけ、日本シリーズへとリハビリする姿を目にし「彼がまた、チームに合流できるところまで勝ち上がりたいなと思います」と誓った。CS、日本シリーズと戦い抜き、侍ジャパンへと合流する。【久保賢吾】 　▽DeNA牧（先輩の佐野から本塁打パフォーマンス「デスターシャ」の共演を呼びかけられ）「1人だと心細かったので、佐野さんがいれば大きくできるかなと思います」