斉藤壮馬、高橋李依&小市眞琴&八代拓に「絶対的な安心感がありました」
今回、ご紹介するのは、TVアニメ『るろうに剣心』。今年7月から12月までの2クール連続放送を終えた話題作です。第二期の放送を来年に控え、ファンの期待が高まるなか、緋村剣心役の斉藤壮馬さん、神谷薫役の高橋李依さん、明神弥彦役の小市眞琴さん、相楽左之助役の八代拓さんにお話をうかがいました。 【画像】『るろうに剣心』で共演! 斉藤壮馬さん、高橋李依さん、小市眞琴さん、八代拓さんのショット集はコチラ。
「気取らず素直に話せる関係性なんです」
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 167 コミックスがシリーズ累計7,200万部、実写映画はシリーズ累計興行収入193億円と全世界・全世代からの支持を受ける伝説の名作『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。 和月伸宏氏による原作は1994年「週刊少年ジャンプ」にて連載開始、1996年には初のTVアニメ化。以降もOVAや劇場映画など数々の展開を経て、現在は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が「ジャンプSQ.」にて連載されています。 今年、新作TVアニメシリーズとして蘇った『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、最新のアニメーション技術で原作を第1話から再構築。 制作にあたっては監督・山本秀世(『ストライク・ザ・ブラッド』)、シリーズ構成・倉田英之(『メイドインアビス』)ら実力派スタッフが集結し、キャスト陣も一新。さらに、原作者・和月伸宏氏が自ら、キャラクターデザインやシナリオなど全編に渡って完全監修しています。 連載開始から約30年を経た新作TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、そして登場人物たちの苛烈な信念を、再び鮮烈に映し出しています。 ーーそれぞれ過去にもご共演の機会がおありだった方がいらっしゃると存じます。今回、『るろうに剣心』で2クールを終えて、お互いの印象に変化はありましたか? 斉藤さん 今回、座長という立場ですが、高橋さんをはじめ剣心組のお三方は、どんなことを喋ってもどんな演技をぶつけても絶対に受け止めてくださるという絶対的な安心感がありました。この4人で2クールを走り終えることができて良かったなと感じています。 八代さん 4人で収録やプロモーション活動を行っているときに、剣心役の斉藤壮馬さんと薫役の高橋李依さんの連携を感じる瞬間が多々ありました。おふたりに引っ張っていただきました。おふたり、(付き合いが)長いですよね? 斉藤さん 同期ですからね。 高橋さん 養成所の頃から一緒ですもんね。 八代さん おふたりの連携を見て、頼もしいなと改めて思いました。 ーー付き合いが長い分、お互いの演技の良いところはわかっていらっしゃる? 高橋さん 良いところもそうですし、年々、尊敬の気持ちも強くなっています。 斉藤さん コンスタントに共演作品が多かったのではなく、ここ数年でご一緒する機会が増えました。リズムが合うと思っています。高橋さんだけでなく、この4人で掛け合いをしていると、リズムが合うと感じることが多いです。 小市さん みなさんの演技はすごいなと思いながら、ご一緒しています。 高橋さん そんな(笑)。眞琴も今、飛ぶ鳥を落とす勢いだよ。 八代さん わかる! 斉藤さん いろんな作品に出ているよね。 高橋さん 眞琴とはこの作品でがっつり共演させていただき、ぐっと仲良くなりまして。“眞琴”と呼ばせていただいています(笑)。 小市さん 私も“李依”と呼ばせていただいています(笑)。 ーーちなみに、斉藤さんと八代さんのことは何とお呼びしているのでしょう? 高橋さん …壮馬さんと八代くんです(笑)。 斉藤さん ちょっと距離がありますよね。 八代さん ありますね~。 斉藤さん この作品が走り出したとき、「みんな年が近いし、この作品とともに長く歩んでいきたいから、タメ口で喋ろうよ」と提案したんです。でも小市ちゃんと李依ちゃんは、きっちりされているんですよね。八代さんは、2年くらいかけて篭絡しました(笑)。 八代さん 俺、篭絡されたんだ(笑)。 高橋さん お兄ちゃんのような距離感が心地良いので、このままでいきたいと思っています(笑)。 斉藤さん 本当に気取らず素直に話せる関係性なんです。みんなで一緒によくご飯も行きますね。 ーー2クール内でもっとも印象に残っているエピソードを教えてください。 八代さん たくさんありますが、相楽左之助を演じる身として彼で敢えてひとつ選ぶなら、左之助と剣心が初めて出会って、相まみえるシーンです。ここから左之助は変わっていきますし、彼が変わる大きなきっかけをくれた剣心とのシーンは印象に残っています。 左之助はあてどころのないエネルギーを強いやつにぶつけたいと思っていたところで、剣心と出会います。圧倒的な力を持つ剣心とまともにやり合えず、最終的には刀やこぶしではなく言葉で心を刺される。 斉藤さんが演じる剣心のたたずまいや演じ方、これほどまでにエネルギーを出してもぶれない心がそこにあって、左之助は気持ち良い負け方をするんです。「こいつにはかなわないや」という清々しい感覚を収録で味わうのは貴重なことですし、すごく楽しかったです。 小市さん 1つにしぼるのはとても難しいのですが、3話で弥彦が剣心の仲間になるシーンです。弥彦の本音を知った剣心は、彼の気持ちを受け止めて道場に誘います。それから弥彦は強くなっていくわけですが、くやしさをバネにする彼にとって、根幹を成す大切なシーンではないかと思い、お芝居に臨みました。 彼が強くなればなるほど、どうして強くなりたいと思ったのかと、このときの初心を忘れてはいけないと思いながら演じています。 斉藤さん 僕もたくさんありますが、23話、24話はすごく印象に残っています。23話は、剣心と2クール内ではおそらく最強の敵・斎藤一との戦いを描いていて、今まで2クール分剣心とともに歩んできたすべてが出せたと思っています。24話は剣心と薫殿との別れのシーンを描いているのですが、収録の最後まで僕と李依ちゃんが残って。OKは出たんですが、僕らがもう一回チャレンジしたいと。 高橋さん 作品ファンの方々は、きっと24話の展開を楽しみに待ってくださっている。絶対に半端なお芝居はしたくないという想いも強くなってしまって。 みなさんのもとに完成した本編が届き、その反応を受け取るまで、このもやもやした気持ちは消えないと思っています。 斉藤さん 結果的に、OKテイクを使っていただいたかと思いますが、僕らが納得するまでスタッフさんたちが付き合ってくれて。いまはこれしか出せないというものが出せたとのではないかなと。ぜひ見ていただきたいです。 インタビューのこぼれ話 『るろうに剣心』のキャラクターたちがそれぞれ独特の美学を持っていることにちなみ、みなさんの美学は? 「人を大事にする人でありたい。それからすべてがはじまると思っています」(斉藤さん)。「1話で薫ちゃんは“私は人の過去にこだわらない”と言い、自分の目線で剣心を判断するんです。私もそういう感覚を意識していきたいと思っています」(高橋さん)。 「みなさんがやっていらっしゃることだと思うのですが、役者として真摯に役と向き合っていきたいです」(小市さん)。「ちゃんとご飯を食べてしっかりと寝る。人に対してしっかりと目も心も体もすべて向けて会話をしたいと思っているんです。心を健康にするには、カラダも健康でなければならない。難しいことですが、自分のカラダの手入れを忘れないようにしたいと思っています」(八代さん)。 Information 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』 声の出演:斉藤壮馬、高橋李依、小市眞琴、八代拓、大西沙織、内田雄馬、日野聡ほか 原作:和月伸宏「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」(集英社 ジャンプコミックス刊) 監督:山本秀世 シリーズ構成:倉田英之 キャラクターデザイン:西位輝実 音楽:髙見優 制作:ライデンフィルム ©和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会 写真・園山友基 文・田嶋真理 スタイリスト・本田雄己(斉藤さん)網野正和(高橋さん・小市さん)ホカリキュウ(八代さん) ヘアメイク・紀本静香(斉藤さん)yuu.(高橋さん)尾関真衣(addmix B.G/小市さん)sayu.(ECLAT/八代さん)
写真・園山友基 文・田嶋真理