巨人7安打4イニングで得点圏も今季6度目完封負け 阿部監督「鬼門っぽく負けたから、バッチリ切り替えます」
◆JERA セ・リーグ 広島2―0巨人(17日・マツダスタジアム) 巨人が広島に敗れ、連勝は2で止まった。先発・戸郷翔征投手(24)が5回6安打2失点と粘ったものの、2死球など制球も乱れ、試合の流れを呼び込みきれずエースとして反省の言葉を並べた。打線が7回まで毎回走者を出したが、バントミスなど拙攻もあり今季6度目の完封負け。マツダでは今季これで2分け2敗と白星がまだない。 【動画】秋広優人を阿部慎之助監督が熱血指導 * * * 4イニングで得点圏に走者を進めた。好機はつくったが本塁が遠く、今季6度目の完封負け。マツダスタジアムで2分け2敗となり、阿部監督は「鬼門っぽく負けたから、バッチリ切り替えます」と受け止めた。 昨年3勝9敗と苦戦したこの球場で今年も4戦未勝利。うち3試合が無得点で計35イニング2得点に抑えられている。初回2死二塁、5回2死満塁で4番・岡本和が凡退。2点を追う6回は無死一、二塁で小林がスリーバント失敗して後続も走者をかえせなかった。マツダで16イニング連続無得点となったが、「ワンチャンスで同点というゲームはつくれたので、そこだけは満足しています」と阿部監督は前向きにコメントした。 普段は鉄壁の内野守備。この日は門脇が好守備で戸郷を助ける場面もあったが珍しく1試合2失策を記録した。守りから攻撃のリズムをつくる阿部野球のストロングポイントは見せられなかった。門脇はリーグ最多タイの7個目の失策となり、打撃では20打席無安打で、9回の攻撃で代打・泉口を送られた。阿部監督は「守備の人なのでね。ミスは誰にでもありますけど。泉口にもチャンスをあげようと思って」と説明し、責めることはしなかった。 北陸シリーズでDeNAに2連勝して4カード連続勝ち越しと雰囲気の良い中で臨むマツダでの3連戦。鬼門で今季初勝利はつかめなかったが、東京Dも含めれば広島には3勝2敗2分けと勝ち越している。会見の最後にあらためて「切り替えるしかないんでね」と力強い言葉を発して次を見据えた。(片岡 優帆)
報知新聞社