この冬の大雪を受け、青森県弘前市は除排雪の経費が不足する見通しです。これに伴い櫻田宏市長は8日、除排雪の費用に充てる特別交付税の増額を総務省へ要望しました。 【写真を見る】平年の3倍超　積雪が観測史上1位を記録の青森県弘前市　櫻田宏市長が除排雪の財政支援を国へ要望「対策をとるには排雪を行わなければいけない」 弘前市の櫻田宏市長は総務省の村上誠一郎大臣を訪ね、豪雪に伴う財政支援を要望しました。 弘前市は2024年12月下旬からの大雪で積雪は12月、1月ともに観測史上1位を記録し、平年の3倍を超す値を観測していました。 これに伴い除排雪の経費も増えていて、市は1月4日に追加で5億円の補正予算を専決処分し、予算の総額を15億円としました。 ただ、今後も雪が降り続いた場合、今年度の除排雪費はこれまでの過去最大であった2012年度の約21億円を大幅に上回ることが想定されています。 このため、櫻田市長は財務省と総務省に対し特別交付税の増額を要望しました。 弘前市　櫻田宏　市長 「事故の発生も心配される状況です。対策をとるには排雪を行わなければいけない状況ですので、排雪に係る予算も含めての今回の要望」 要望に対して村上大臣は「速やかに対応する」とこたえ、前向きな姿勢を示したということです。