【ハイライト動画あり】関西王者・京都産業大学が高い決定力!立命館大学も80分ファイト。2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ
相手FWをラックに寄せると、最後はFB奈須貴大が波状攻撃の流れから4本目。決定力で違いをみせ、前半4連続トライで28-0で折り返した。
立命大待望の初得点は、京産大FL伊藤森心の2連続トライで0-42となった59分だった。
立命大は敵陣スクラムからWTB西村長が相手9番の内側を突破。敵陣22mに入るとクイックテンポで左隅へ。WTB高橋謙がスペースのあった左隅に飛び込み、セットプレーから2フェーズで取り切った。
残り約20分で35点ビハインド(7-42)。
敗色濃厚な状況ではあったが、賢明なディフェンスを続けていた立命大に流れは傾く。
初トライ直後、京産大が中盤でノックオン。このターンオーバーから敵陣で攻撃開始。FWユニットのショートパスからNO8生島拓海がロングゲインし、観客席が沸く。
さらにゴール前スクラムを経て、最後は途中出場したSH福本颯翔が右大外にポジショニングしたLO本郷正人へ飛ばしパス。2連続トライを浴びせた。
エナジーアップした立命大は堅守で失点を許さない。HO大本峻士、FL吉川大智、途中出場組では橋本凌、谷田樹飛らフレッシュなFW陣が、京産大の強力FWを押し戻す。最終盤のピンチもCTB西村長が、インゴールで技ありトライセーブをみせた。
しかしセットプレーの安定性、攻守のプレー精度で勝る京産大。
後半41分にはモールが“走って”有無をいわせぬ7本目。懸命な立命大ディフェンスを集団プレーで破り、47-12で開幕4連勝を飾った。
11月4日の相手は、3勝1敗で4位(勝点16)の近畿大学と激突。結果次第で首位を譲ることになる緊張感が続く。
一方、4連敗となった立命大の次戦は同4日、大学選手権出場への道が断たれた4敗で最下位(8位、勝点0)の同志社大学。初勝利をかけた重要な一戦がやってくる。
多羅 正崇