【オーストラリア】5月の新規住宅在庫、18%増の4万戸に拡大
オーストラリアで5月19日までの4週間に増えた住宅在庫が、3万8,258戸となり前年同期比で17.8%増加したことが調査会社コアロジックの調べで分かった。5年平均比では7.7%増。コアロジックは増加について、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)が利上げ周期に入った際に市場の冷却を見越した保有者が、金利据え置きを背景に不動産の放出を始めているためなどと説明した。 主要都市の新規住宅在庫は、同期にメルボルンで34.8%増の8,572戸と大きく伸びた一方、シドニーでは前年同期比9.4%増の6,184戸だった。その他の都市は、◇ブリスベン:3,697戸(19.7%増)◇アデレード:1,526戸(2.4%増)◇パース:3,505戸(4%増)◇ダーウィン:162戸(1.3%増)――と増えた一方、ホバートは唯一減少し2.4%減の325戸だった。 コアロジックはまた、新規在庫の増加幅の拡大について、RBAの利上げの別の影響を指摘。住宅ローンを利用して購入した保有者が、生活費の上昇などにより返済が負担になったことから、住宅売却に殺到しているとした。 一方、同期の住宅在庫数は13万8,534戸となり、前年同期比3%減、5年平均比では18.5%減少だった。