キャンプ場へ行く途中に起きた事故 約6キロを走って飼い主の危険を知らせた犬に称賛の声【米】
動物には危険を察知する能力があることが知られています。なかには、飼い主の危機を知らせてくれるペットも。アメリカのオレゴン州で、飼い主が事故に遭ったことを知らせるため、約6キロの道のりを走った1匹の犬に称賛の声が上がっています。飼い主の身に何が起きたのでしょうか。 【写真】ブランドンさんを乗せた救助用バスケット 渓谷を横切って事故現場から引き上げられた実際の様子 ◇ ◇ ◇
カーブを曲がり切れず崖下に転落 飼い犬のおかげで発見・救助
米誌「ピープル」によると、オレゴン州ベーカー郡の保安官事務所(以下BCSO)に現地時間6月3日、1本の連絡が入りました。通報によると、前日の午後に到着予定だったキャンプ場に、通報者の兄弟ブランドン・ギャレットさんがまだ着いていないといいます。 家族によると、到着しないブランドンさんを心配していたところ、ブランドンさんが飼っていた犬の1匹がキャンプ場に現れたといいます。家族はブランドンさんの身に何かあったのではないかと感じ、周辺を捜索しました。すると、渓谷の川沿いでブランドンさんの車を発見。しかし、その地形から近づくことが困難であったため、BCSOに助けを求めました。 BCSOはベーカー郡捜索救助隊(BCSR)、パインバレー地方消防局 (PVRFD)、ハーフウェイ救急隊とともに現場へ向かいました。すると渓谷に、車とさらに別の飼い犬がいるのを発見。救助隊が渓谷の川辺にどこから降りたらいいのか考えていると、90メートルほど離れた場所から助けを求めるブランドンさんの声が聞こえてきたといいます。 ブランドンさんは無事に救助用バスケットに乗せられ、高所用ロープでつながれて、渓谷を横切って崖下から引き上げられたそうです。その後、医療チームの処置を受け、救急ヘリコプターで搬送。地域の病院に搬送されました。 ブランドンさんによると、事故は4匹の犬を連れてキャンプ場へ向かう途中で起きました。道路を走行中、カーブを曲がり損ねて土手から転落。ブランドンさんは一晩を車の中で過ごしたあと、自力で這って移動したといいます。この間、4匹の犬のうち、1匹がキャンプ場までの約6キロの道のりを走り、ブランドンさんの異変を知らせたのだとか。 残り3匹の犬も、事故現場で無事を確認。ブランドンさんは、飼い犬のおかげで家族に発見されたのです。今回の様子がBCSOのフェイスブックアカウントに投稿されると、コメント欄には「その犬は英雄だ」「なんて素晴らしい話だ」「家族への道を見つけるなんて素晴らしい犬」など、飼い主の命を救った犬への称賛とともに、ヒーロー犬の姿を見たいといった声も多く寄せられています。
Hint-Pot編集部