野球部時代は177cm、46kg 痩せ型から一変した男がマッスルゲート優勝「挑戦の過程も含めてコンテストの魅力」
ボディコンテストの登竜門として人気を博しているマッスルゲート。真夏の茅ヶ崎が舞台の神奈川大会(8月24日)は熱戦となる中、メンズフィジーク176cm超級で優勝をはたしたのが吉野竜也だ。 【フォト】吉野がステージで見せたマッスルボディ
2020年の大会デビュー以降、すぐには頂点に手が届かなかった。そんな中、2023年のマッスルゲート市川で初優勝を飾った彼は、その後FWJ(Fitness World Japan)のオープンクラス(誰でも出場可能な一般クラス)でも優勝するなど成長を見せている。マッスルゲートはそんなコンテスト挑戦の日々の原点といえるものだ。 長く金メダルを追い求めていただけに、2023年は立て続けのタイトル獲得で気持ちの糸が切れかけることもあった。今大会の出場は見送ろうかと頭をよぎったが、周囲の後押しもあり出場を決意。見事に優勝をはたし、舞台で感極まる場面も見られた。 そんな彼の筋トレのルーツは高校時代だ。当時野球部だった吉野は、身長177cmにして体重46㎏とかなりの痩せ型だったと振り返る。
「食べても大きくなれないし、ずっとコンプレックスだったんです。野球部で筋トレをすると体が変わっていく実感があって、それでハマりましたね。筋肉がついてうれしい気持ちと同時に、これを何かに活かしていきたい、挑戦したいという気持ちも出てきました。それで2020年、初めて大会に出たという流れですね」 体が変わり、コンテストという目標もできた。自信を持ってステージに立つことができるのは、今まで彼が積み上げてきた日々の結晶だ。 「本番で順位がつかなくても、本番での努力はみなさん共通ですから、挑戦の過程も含めてコンテストの魅力だと思います。自分は去年ゴールドジムジャパンカップに出て、176cm超級で5位と優勝できなかったので、次こそ日本一を目指していきたいと思います」
取材・文・写真/森本雄大