新型コロナワクチン接種の男性、脳や下半身に障害 1700万円給付
茨城県ひたちなか市は１０日、新型コロナウイルスのワクチン接種後に脳や下半身などに障害が残った６０代男性について、１７２８万５０００円を給付すると発表した。国の予防接種健康被害救済制度に基づくもので、３月２５日付で国の被害認定を受けた。市は１３日開会の市議会６月定例会で報告する。 【画像】夫はワクチン接種の翌朝死亡 妻に届いた通知書 市によると、男性は２０２１年７月にファイザー社製のワクチンを初めて接種。約１週間後に呼吸状態が悪化し、県内の病院に救急搬送された。一時意識不明の状態になり、その後意識は回復したが障害が残り、２２年３月に救済を申請。現在は車いすで生活している。 市は迅速な支払いのため、２１～２４年度分の医療費や障害年金などの給付を専決処分した。全額国費で賄われる。【川島一輝】
