<春に駆ける’23センバツ専大松戸>第5部・選手の横顔/4 /千葉
◇つなぎ役で勝利導く 梅沢翔大投手(1年) 期待の1年生右腕。キレのある直球は最速141キロを記録する。秋の県大会決勝では、四回から見事なロングリリーフを見せた。投手陣の中での自分の役割を「つなぎ役としてピンチを止めること」と語る。 幼少期からソフトボール、水泳、体操、ダンスなどさまざまなスポーツに親しみ、抜群の運動神経を誇る。4歳から小学6年まではサッカーを習っており、プロのサッカー選手が夢だった時期も。柔軟な肩甲骨は、豊かなスポーツ経験のたまものだ。 先発した関東大会決勝の山梨学院戦では、六回途中まで3失点と試合を作ったものの、敗戦投手となった。「甲子園では勝利投手になり、山梨学院にも雪辱を果たしたい」と燃えている。 ◇長身繰り出す変化球 渡辺翼投手(2年) 身長187センチから投げ下ろす落差の大きいカーブを武器とするサウスポー。関東大会の準々決勝、準決勝では先発で起用され、エースの平野大地(2年)と共に試合を作った。 普段は笑顔の絶えない明るい性格で知られ、本人も「捉え方によってはムードメーカーとも言えるかも」とはにかむ。だが、マウンドに立つとその表情は一変する。 野球を始めた小学2年生から投手一筋。冬場は約150グラムの通常の硬式球よりも重たいボールで投げ込みを重ね、球速アップを図った。300グラム~1キログラムとさまざまな重さを試しており、「いろんな感覚が得られた」と効果を実感している。 「甲子園では長所を生かして戦う」。長身から繰り出される巧みな変化球に注目だ。 ◇技巧派 球速もアップ 青野流果投手(2年) 3種類の変化球を投げ分ける技巧派の右腕。秋の公式戦では、投手陣で最多の6試合に登板するなどフル回転の活躍を見せ、関東大会1回戦では完封勝利を収めた。「低めの変化球で打たせて取るのが自分のスタイル」と語る。 課題だった直球の球速を伸ばすため、この冬は下半身強化に力を入れた。ハードルを飛ぶトレーニングなども取り入れた結果、関東大会前は120キロ後半だった平均球速が約130キロまで上がった。 目標は同じ中学校の先輩で、2021年に専大松戸のエースとして春夏連続の甲子園出場を果たしたプロ野球・DeNAの深沢鳳介投手。「同じ立場で戦えるのが本当にうれしい」と甲子園での登板を心待ちにしている。 =随時掲載