カープロードに完成間近、広島駅とマツスタ結ぶ歩行者専用橋 愛宕踏切南側を橋上で行き来可能に 3月下旬から利用へ
広島市南区のJR広島駅南口と広島東洋カープの本拠地マツダスタジアムを結ぶ通称「カープロード」のうち、市が一部区間で建設してきたペデストリアンデッキ(歩行者専用橋)が3月下旬に完成する。愛宕踏切南側を橋上で行き来できるようになり、交通安全につながる。 【写真と地図】カープロードで広島駅とマツスタ結ぶ歩行者専用橋 専用橋は長さ約110メートルで、うち「エキシティ・ヒロシマ」2階から踏切手前までの約70メートルが2020年3月に完成済み。市は踏切南側を横切る残り約40メートルの工事を続けていたが、今月10日に階段(幅4メートル)を架け終え、外観はほぼ仕上がった。今後、手すりを取り付けるなどし、カープの地元開幕戦がある4月2日までに開通させる。整備費は11億6千万円。 市の計画では、エキシティと25年春に開業する新しい広島駅ビルも2階部分を専用橋で結ぶ。完成すれば、駅ビルから踏切東側まで地上に下りずに行ける。 市はカープロードを拡幅し、北側に幅5メートル、南側に3メートルの歩道を設ける工事に24年度に着手する。無電柱化を含め29年度の完了を目指す。市街路課は「野球ファンたちが安全で快適に歩ける環境を整えたい」としている。
中国新聞社