「40歳までには死んでる」と見積った若者の盲点 人生を正しく予想し後悔しないための解決策
けんすう:たしかに体力はなくなる(笑)。ただ、生きていれば40代も50代も確実に来るわけだから、そうなったときにどうありたいかっていうのは考えておくに越したことはない。で、より「未来の自分」が身近に感じられるほどに、その人にとっていい行動がとれるようになって、望んだ未来になっていく可能性が高くなるよっていうのは、本書の重要なポイントです。 箕輪:そうですね。だから僕らはやらなかったというか、できなかったことだけど、今の若い人たちが本書を読んで、今の自分と未来の自分を結びつけて考えられるようになったら、すごくいいと思う。
■「何をしているか」より「どうありたいか」 けんすう:じゃあ、現在からの未来はどうですか? 10年後とか意識してます? 箕輪:この調子で40代中盤までは人々の関心を引くことをやって、そこからは、いい感じに落ち着いたおじさん……リリー・フランキーさんみたいになりたい(笑)。ちょっと猫背で、何かあったときにみんながワーワー騒いでいる中でも「まあ、そういうこともあるよね~」って、とりなすような。 けんすう:おもしろい。なんかわかる気がします。
箕輪:だけど、これを秋元康さん(作詞家・音楽プロデューサー)に言ったら、「いや、箕輪はずっと箕輪でしょ。そもそもリリー・フランキーはリリー・フランキーみたいになりたいって思ってないだろうし、自分の本が『売れてます!』なんて投稿しないよ」って言われて「そうか、無理なんだろうな」と(笑)。 ただ、何となく50歳くらいまでは考えていて、そこは20代のころに30代のことを考えてなかったのとは変わりましたね。昔は1年後にどこにいるかわからなかったから考えてもしょうがなかったけど、もう今は1年で劇的に変わらないから。
けんすう:たしかに箕輪さんの人生って激変続きでしたよね。本の編集者かと思ったら、格闘技やるとかラーメン屋さん始めるとか、普通に考えたらありえない(笑)。 (第1回終わり) (構成:福島結実子)
けんすう :起業家、投資家/箕輪 厚介 :編集者