「先への希望が生まれる」能登半島地震発生から12日目 仮設住宅の建設始まる…集団避難に中学生は「友達は行くって言ってるけど…残りたい」
北陸放送
能登半島地震から12日目。被害が大きかった輪島市と珠洲市では仮設住宅の建設が始まりました。 【写真を見る】「先への希望が生まれる」能登半島地震発生から12日目 仮設住宅の建設始まる…集団避難に中学生は「友達は行くって言ってるけど…残りたい」 JNN取材団・大野和之「午前9時の輪島朝市の現場に来ています。小雨が降る中、消防などによる懸命な捜索活動が始まりました」 朝から雨が降ったりやんだりする天気となった輪島市内。大規模火災が発生した輪島朝市では12日も一斉捜索が行われました。現場には今なお無事を祈る人の姿も。 輪島朝市・冨水 長毅組合長「おふくろの時代から仲の良いお母さんとか、ご近所みたいに付き合っている人もたくさんいたので、本当に無事に逃げてどこかの避難所で元気にしてくれていると良いかな…」 輪島市で始まったのは、震災後初めてとなる仮設住宅の建設。輪島市内に50戸、珠洲市内に65戸建てられる予定で、来月上旬から順次完成する見通しです。 JNN取材団・萩原 大佑記者「輪島市役所ではきょうから応急仮設住宅の申し込みが始まっています」 申し込みに来た人「いつまでも体育館にいるわけにも…中学校の子どもも学校に復活せなならんし。私たち、いつまでもおったら邪魔になるし」 「落ち着いた生活が少しでもできれば、先への希望が心の中で生まれてくると思う」 石川県は、能登町と穴水町でも建設を予定しているほか、七尾市と志賀町、内灘町からも要望を受けています。 輪島市の中学生「(家族を残していくのは)めっちゃ心配だけど大丈夫って信じているので」 親族は…「(離れるのは)寂しいけど本業は教育、それは大事だなと思うので」 中学生の集団避難を検討している輪島市。希望する生徒は白山市内で集団生活を送り、最長で2か月間、授業を受けるということですが… 中学1年生の生徒「友達はみんな行くって。不安です。残りたい」 母親「ぎりぎりまで話します」 一方、家族連れでにぎわいを見せたのは… (Q何持ってるん?)「カレー」 輪島市の道の駅にあるカレー店。9日から200食限定で無料でふるまわれています。 訪れた人「カップラーメンとか偏りのあるものばかりだったので、カレーは久々に食べる。ありがたい」 こうした中、馳知事は一時的な避難を経て自宅の再建が可能な場合には補修などの費用のため、金銭的な支援を行う方針を示しました。自力での再建が困難な場合は、県が公営住宅を用意するとしています。
馳浩石川県知事 「帰れるようにします。戻れるようにしますから、まずは2次避難所で落ち着いて命を守ってください」 石川県内では12日午後2時時点であわせて2万2300人余りが避難生活を余儀なくされています。
北陸放送